こども・若者の幸せと未来のために
3月19日(木)、学習会「こども・若者の幸せと未来のために」をパルひろば☆ちば(千葉市)とオンラインにて開催し、組合員・役職員合わせて20名が参加しました。
子どもの権利について
はじめに、認定NPO法人ちばこどもおうえんだんの湯浅美和子さんから「こどもの『けんり』」についてお話しいただきました。
ちばこどもおうえんだんは、社会的養護の下にある子どもや里親家庭の支援、貧困家庭の子どもの支援を通じて一人ひとりの子どもが安心して自分らしく暮らせる社会づくりを目的として活動をしています。
湯浅さんからは「児童の権利に関する条約」の歴史や認知度・理解度についての報告がありました。こども家庭庁が2025年3月に発表した調査内容によると、「児童の権利に関する条約」について「聞いたことのない」と回答した方が55.1%にのぼり、周知に課題があることがわかりました。

また、昨年(2025年)制定された「千葉市こども・若者基本条例」についても報告がありました。国連の条約が原則として18歳未満の「児童」を対象としているのに対し、千葉市の条例では「子ども」に加え、「若者」にまで対象を広げています。なぜ条例に「若者」が入ったのでしょう。
今や18歳の8割が高等教育に進む時代です。もはや18歳は、親の援助なく自立できる年齢ではなく、「大人である」というよりも、大人へのスタートラインについたという意味合いが強くなっています。青年期から成人期に至るまでの移行期は、本来、大人になる前の試行錯誤が許される時期です。そのための環境を整える必要がありますが、実際には移行期に誰の助けも得られず、貧困や孤独・孤立状態の若者が少なくない状況にあります。

千葉市は当初、18歳までを対象としたこども基本条例を作る予定でしたが、過去30年の子どもや若者の変化を踏まえ、非常にリスキーとなっている若者期を含むべきだという2年間の議論を経て「若者」を含めることが承認されました。
里親制度や里親家庭の子どもの現状について
続けて、匝瑳市でファミリーホームつむぎを運営している鈴木真吾さん・鈴木美智子さんご夫妻による講演がありました。
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「ファミリーホーム」は、厚生労働省が定めた第二種社会福祉事業で「小規模住居型児童養育事業」を行う住居のことです。家庭環境を失ったこどもを里親や児童養護施設職員など経験豊かな養育者がその家庭に迎え入れて養育する「家庭養護」の形をとっています。
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千葉県里親会の副会長も務めている鈴木真吾さんからは、里親制度とファミリーホームについての紹介をしていただきました。その後、鈴木美智子さんからファミリーホームつむぎでの養育の様子をお話ししていただきました。
参加者からは「『こどものけんり』について深く学ぶことができた」「ファミリーホームのリアルな話を伺うことができ、鈴木さんご夫婦の愛情に感動しました」「小さい子がいるため、ハイブリッド開催で自宅から参加できて良かった」といった感想をいただきました。
パルシステム千葉は、2030年ビジョンのテーマとして「つながる力とささえあいの心で笑顔あふれる地域コミュニティをつくります~コミュニティ生協として、くらし課題解決に取り組みます」を掲げています。今後も地域のさまざまな団体と連携し、社会課題についての学習会や講演会を実施していきます。









