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【2025年度】パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 交付団体 vol.7「はらっぱとそらプロジェクト@千葉松戸」の活動を紹介します!

【事業名】充電中の子ども・若者サポート事業

▼こうして助成金を活用しました!

居場所の会場費、居場所のお茶やお菓子代、チラシ印刷代、資料郵送サービスの郵送費、郵送資材の購入費用に充てました。

 

パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金
地域の諸課題に市民事業・活動として取り組む団体を資金や広報の面で支援するために、パルシステム千葉が2001年度から設置しています。

 

「充電中」という状態

不登校やひきこもりの方は、それぞれ何らかのつまずきや挫折経験を抱えており、心の傷やエネルギーの回復を待っている状態とも言えます。傷やエネルギーが回復しさえすれば、多くの方がまた社会に戻ってしっかりと活躍できるという意味で、私たちの団体では彼らの状態を「充電中」と捉えています。

私たちは充電中の子ども・若者とご家族のために、心と情報のサポート活動を展開しています。きっかけは、代表自身の子ども3人が学校へ行けなくなったことでした。まず気づいたのは「情報がない」ということで、地元のまつど市民生活サポートセンターなどからの情報にたどり着くまでに3年かかりました。

 

各種サポートや居場所などの情報とつなぐ

子どもが不登校やひきこもりになると、相談窓口すらわかりにくいこともしばしばです。一方、足元の地域には民間事業所や市民活動団体などのサポートがたくさんあります。

「はらっぱとそら」では、松戸市と近隣、あるいは全国展開のサービスを提供している団体の資料を60種類ほどお預かりし、定期開催している居場所活動の会場で「情報コーナー」を設置。来てくださった方が自由に持ち帰れるようにしています。また、居場所に来られない方たちに向けて郵送サービスも行っており、準備などは代表が自宅で行い、毎月下旬に発送しています。

 

 

情報は、今現在の悩みや苦しみを軽減してできることを見つけていくためにも、回復の先にさらに一歩踏み出すときのサポートやサービスを知るためにも必要なものです。
「個人ではこんなに集められないので助かります」「使えるサービスがこんなにあるなんて知りませんでした」という喜びの声をいただいています。

安心できる居場所でひとやすみ

情報とともに「充電中」の状態に必要なのは「居場所」です。自分のために開いている「居場所」がある、自分への「サポート」がどこかしらにあると思えることが、あなたも「いていいんだよ」というメッセージになります。ほっとできる場でおしゃべりして安心を得たい気持ちは、時代が変わっても皆さん同じなんだと感じています。

 

当事者専用の居場所となる「U30 充電中のこどもわかものの居場所はらっぱ」を奇数月に1回、支援者も含めてどなたでも利用できる「充電中のひとと関わるひとのごちゃまぜはらっぱ」を偶数月に1回、松戸市八柱市民センターの和室で開いています。

 

 

そこは大きく広がる原っぱと空のように何も気にせず自由でいられるところ。のんびりしてても、外出練習として短時間のご利用でも大歓迎。参加費はおひとり100 円で途中入退室も自由、飲み物とお菓子も自由として、和室でくつろげるようにしています。これまでに10代や20代の当事者の方が外出練習に訪れたり、30代の当事者の方のお話し相手になったり…次のステップに進まれた小学生の親子もいます。

コツコツ続けてきたからこそ

情報と居場所の活動がスタートしたのは、2022年3月のこと。情報の郵送サービスは順調にスタートしたものの、コロナ禍の名残りもあって居場所(はらっぱ)の方は利用者がなかなか現れず、待つしかないだろうと自分に言い聞かせること1年半。地道に続けた結果、訪れる人が徐々に増えていきました。

 

活動開始から3年が経ったころ「自団体・事業所の場を使ってほしい」とのお話をいただき、空いている時間にその団体の施設をお借りして居場所やお話会を開くことができるようになりました。また、2026年4月から交通の便が良い松戸駅から徒歩10分のところでも、NPO法人さんまが活動拠点としている「さんまのいえ」をお借りして偶数月の第2日曜日にオープンしています。

 

居場所を提供する対象の年齢は、小学生~30歳くらいを大体のひと区切りとしていますが、実際は40~50歳代の方がいらっしゃることも。とくに初めて訪問された方とは、膝を突き合わせてお話しするようにしています。

 

 

充電を進めるのは「安心と情報」という命綱があればこそ。充電期間を経て再び動き出せるようになったときお役に立てるように、「はらっぱとそら」では次のステップに進むためのお手伝いも用意できればと思っています。

充電が進みつつある方に「つながり」を提供

充電が進んでくると、少しずつ気持ちが外に向いてきます。そのタイミングで必要なのは、インターネットでも拾い上げられないような、ごくごく近所の小さな情報です。たとえば「ごみ拾い活動」ならマイペースで体を動かしつつ、地域の方々とのちょっとした会話やふれあいなどで徐々に社会と交流することができます。連携している「子ども食堂での手伝い活動」をご案内したところ、定期的に通えるようになった方もいます。

取材中に、さんまのいえを訪ねてくれた利用者の方がいました。母親に書いてもらった地図を手に、駅からの道をお店の方に聞きながらたどり着いたそうです。元気や自信が少しずつ積もって充電が進めば、周りが何も言わずとも人は行動に移していけるのです。

 


はらっぱとそらプロジェクト@千葉松戸
代表 麓 加誉子さんより

私自身、子どもが学校に行けなくて大変な時期もありましたが、その間、豊かな時間を過ごさせてもらったと思っています。家ではとにかく笑って明るく過ごすことを心がけていました。何かしらの生きづらさを感じている方へ伝えることがあるとしたら、今は八方塞がりの気持ちになっても大丈夫。セーフティネットは意外と自分たちの身近にあるものです。

充電を後押しするのは安心と情報です。皆さんの周りにもそっと悩まれている方がいるかもしれません。そんなやさしい想像と充電の尊さへの理解を少しずつ広げることで、お互いの人生を大切に思いやる社会にしていければと願っています。

 


お問い合わせ先

はらっぱとそらプロジェクト@千葉松戸

所在地:千葉県松戸市
メール pjt.harappatosora@gmail.com
Instagram https://www.instagram.com/pjt.harappatosora/

note https://note.com/harappatosora/