【2025年度】パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 交付団体 vol.4「手話歌専門コミュニティ ハニポ」の活動を紹介します!
【事業名】手話歌専門コミュニティ ハニポ
▼こうして助成金を活用しました!
ワークショップ教材制作、小学校出前授業の準備、広報物の印刷、 会場費・備品購入、活動記録などの運営経費に充てました。
| パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 地域の諸課題に市民事業・活動として取り組む団体を資金や広報の面で支援するために、パルシステム千葉が2001年度から設置しています。 |

手話歌との出会いとその可能性
「手話歌」は、手の形・位置・動きと顔の表情を組み合わせた「手話」を音楽のリズムやメロディに合わせて使うことで楽曲を表現しようとするものです。コロナ禍で先の見えない閉ざされた世の中にあったころ、アーティストがSNSを通して音楽を届けてくれました。大好きな音楽を、音が聞こえない人たちと共有するにはどうしたらいいかと考えるうちに手話歌と出会いました。
試行錯誤の末たどり着いた答えは「音のない世界に生きる人たちに手話歌で音楽を伝えるのは困難」ということでした。それでも大きな気づきがありました。手話を知らない人たちの学びの一つとして、手話歌はとてもよい入口になると思ったのです。
手話歌専門コミュニティ ハニポは、千葉市内の小学校のアフタースクールや公民館・地域センターでのワークショップで手話歌体験の場を設けるとともに、手話歌が学べる教材をSNSで発信するなど、多岐にわたる活動を展開しています。この日のアフタースクールには、小学1・2年生が20人ほど集まりました。

簡単な自己紹介のあと、「音楽って体のどこで聴くの?」「耳で聴いて、心で感じるのが音楽ですよ」という説明から、手話歌を体験するワークショップが始まりました。手話で振り付けた楽曲を、歌詞の一つひとつをかみしめるように、その曲に込められた感情を想像しながら身体と表情で表現していきます。
「手話歌」を通して心でつながる
一般的な「手話を覚えるための手話歌」とは少し異なり、ここでは手話単語を自然に身につけつつ、「音楽を聴いたときの気持ちや感じ方を、言葉に頼らず自分の身体でどう表せるかを探りながら、聞こえる人と聞こえない人がどう気持ちを伝えあえるのか」を考える体験を大切にしています。
「音は聞こえるのが当たり前ではなくて、音が聞こえない人もいます」
「この楽しい音楽が、もし聞こえなかったらどう思う?」
「伝える方法は、手話の他にもあるよね。書いて伝える、ジェスチャーで教えてあげるとか」
「お互いがつながればうれしいと思うよ」
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その過程で子どもたちは「自分と相手が同じ感覚のこともあれば、そうでないこともある」という気づきに自然と触れます。この「違いに気づく」体験こそが「思いやり」の入口になると感じています。
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実際に手話歌に触れた子どもたちは「どうやったら気持ちが伝わるかな」と手ぶり身ぶりを添えて体いっぱいで表現しようとしたり、簡単な手話単語に興味をもって家でマイブームのように使ってみたりと表現の幅が広がっている様子が見受けられます。
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最後に全員で手話歌を通しで合わせ、「楽しい!」「よかったー!」と終始元気な声が教室中に響きわたるなか、ワークショップは終了しました。多様性を“知識”ではなく“体験”として理解するきっかけの一つになればと願っています。
助成金を活動の励みに
小学校とのご縁を得たのは千葉市生涯学習センターでのボランティア相談からでした。5年ほどはポケットマネーを活動資金に充てていましたが、活動を継続するうえで限界を感じ、この助成基金に応募しました。資金面はもちろんですが、何よりも活動を応援してもらえることが本当にうれしいです。

おかげさまで教材制作には、ろう学校の元教員の方や、ご家族がろう者で日常的に手話を使う方に監修をお願いできました。長く手話を学んできても上級資格をとらないと通訳で対価を得られない現状に一石を投じたいし、そうした方に還元できる仕組みを作りたいという意図も込めています。
本助成金をきっかけに手話ネイティブの方々との連携が進み、協力してくださる仲間が増えたことで質の高い教材づくりが進んでいます。


聞こえない人の中には、手話歌に対して「手話は言語だから、中途半端な手話をしないでほしい」と批判的な声もあります。一方で、聞こえる人の中には、真剣に手話を学ぶ人もいます。そんな両者の間に入って、彼らをつなぐ役割を担いたいと思っています。手話歌は、遊びで手話文化を崩しているのではないし、多様性が叫ばれる時代に個性の異なる人々が互いにわかりあうために必要なツールとして、もっともっと広げていきたいです。
手話歌専門コミュニティ ハニポ
代表 yukaさんより
多様性を心で感じる入口に
小学校に加え、今年度から一般向け講座の募集を開始したことで、「面白そう」「体験してみたい」という声をいただくものの、まだまだ知られていないのが現状です。手話歌は音楽を耳だけでなく「心で感じる」体験であり、「多様な感じ方」に気づく入口になります。子育て世代やシニアの方にも、ぜひ一度体験していただければと願っています。
お問い合わせ先
手話歌専門コミュニティ ハニポ
所在地:千葉県千葉市
メール hanipo2020@outlook.jp
Instagram https://www.instagram.com/honeypaw.music//








