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【2024年度】パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 交付団体 vol.13「フードバンク安房」の活動を紹介します!

【事業名】地域団体で支える南房総エリアフードバンク活動拠点立ち上げ事業

▼こうして助成金を活用しました!

フードバンク拠点の開設にあたり、玄米低温貯蔵庫をはじめ食料収納ボックス、平台車等の購入に充てました。

 

パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金
地域の諸課題に市民事業・活動として取り組む団体を資金や広報の面で支援するために、パルシステム千葉が2001年度から設置しています。

 

資源豊かな地域だからこそ地元で食料が回るしくみを

もともと南房総エリアはお米をはじめ食資源が豊富にあり、フードドライブにも大いに協力してくれていたのですが、生産者の高齢化やコロナ渦による経済疲弊に加え、昨今の米不足もあって「困窮者支援」が深刻な課題となってきました。また、2019年に直撃した台風15号などで、災害や非常時に備えて迅速な食料支援対策が求められることも顕在化しています。

2024年11月 ようやく迎えた開所式

豊富な食資源を「必要な時に、必要な場所に、迅速に柔軟に」届けるためには、各所から寄贈された食料を集積・分配するフードバンクの拠点が必要です。そこで2024年11月に南房総エリア(鴨川市、鋸南町、館山市、南房総市およびその近隣)で、地域に密着したフードバンク活動を開始しました。

地域の団体・ボランティアの力で活動スタート

広域なエリアできめ細やかな支援を行き渡らせるためには、地域のさまざまな団体がそれぞれの特性を活かして少しずつ役割をシェア分担し、民間団体や地域のボランティアの方々が主体となって管理・運営する仕組みが理想と考えます。

現在、各市町の社会福祉協議会は食品の回収や運搬、配布の実務やニーズの掘り起こしを担っています。館山市波左間にあるフードバンク安房の建物管理はNPO法人AWA369が、食品管理はうさぎの会「ぬくもり食堂」などが担当しています。パルシステム千葉もキューブ館山を通じてサポート団体の一翼を担っています。

  • 寄贈された玄米

  • 玄米低温貯蔵庫

  • 食料収納ボックス

コロナ禍がもたらした貧困問題は改善されないまま、物価高騰によって、困窮に陥った方々の生活はますます厳しさを増しています。千葉県内でもフードバンク団体が増えてきたこともあり、団体連絡会も立ち上がっています。食料の地域内循環を推進するとともに、さらに食品支援を通して子ども食堂や地域食堂等の活動の活性化・安定化を図り、移住者や外国人、若者の地域定着に結びつけていければと思います。

まだ歩き出したばかりのフードバンクですが、活動を重ねる中で課題を一つずつクリアして、南房総エリアの豊かな食資源を地域で回すために尽力してまいります。引き続き皆さまのご理解・ご協力をお願いいたします。