士別農園(士別市多寄有機農業研究会)

産地情報 北海道士別市多寄町37線西

北海道 大地の恵み

士別市は北海道の北部に位置し、天塩川がもたらす肥沃な大地に恵まれた田園都市です。「天塩岳」をかかえ、北海道第二の川「天塩川」が流れており、基幹産業は農業で豊富な水と緑豊かな街です。地名の由来は「大いなる川」を意味するアイヌ語、「シュペツ」からきています。内陸性気候で、四季の変化がはっきりしており気温差が大きく夏は最高気温が30度を越えるのに対し、冬の最低気温がー25度、降雪は1mを越えます。気温差が大きいことからおいしい農産物が生産されます。

士別農園と士別市多寄農業研究会の関わり

1986年に士別農園より士別市多寄有機農業研究会の前身である堆肥生産組合へ、「有機の玉ねぎを作ってみませんか」との声かけから始まりました。当時は作付け面積も少なかったため、もともと産地だった士別農園が会員および産地事務局になり、【士別農園】の産地名でパルシステムへの共同出荷が始まりました。士別市多寄有機農業研究会は個人の生産者の集まりで、任意団体として運営しています。士別農園は農事組合法人で経営は別ですが、どちらもパルシステム生産者・消費者協議会の会員です。

安全な食品の供給こそ農民の使命と考えています

士別農園はもともと自給自足を経営の基本に置こうと約束し合い、6組の夫婦12人の組織で「生活の共同」をスタートしました。農作業のほかに給与、食料品購入、教育費、居住費も共同し、安全安心な食品を作り自給自足を目標とした農事組合法人を設立しました。
農産物には堆肥を使用し、無農薬・減農薬栽培を心がけ、加工品にも化学的な物を添加せず、「子どもたちが安心して食べられる物」「食べる人の身になって作ること」をモットーにしています。

未来に思いをこめて

士別農園と士別市多寄有機農業研究会は、様々な困難や苦労を共に乗り越え、それにより現在、私たちの営農があります。私たちの想いは変わりません。作る人・買う人の関係ではなく、顔が見え、「この人の作った物は、おいしいね」と言われ、購入していただけるような作物を作るため日々精進していきます。
今までも健全な土地から健全な野菜の生産を続けてきました。これからも、化学肥料を出来るだけ抑え、豊かな土づくりをテーマとして取り組んでいきます。地球環境が問われている中、日本の豊かな農業資源をいつまでも持続することは安全供給からも大切にしなければなりません。土地の力に見合った節度ある生産と土の保全からも農薬の使用は最小限にします。経済効率のみの追及では農産物の供給は出来ません。私たち生産者は同時に消費者でもあります。命を育む食べ物を皆さんと一緒になって考えます。
TPP、天候、離農や後継者不足、雇用確保、問題はたくさんありますが、それを乗り越え、親である私たちが、未来ある子どもたちのために、安心して食べられる作物を作り、私たちが作る想いを伝えて、持続可能な農業を守るために、環境保全地域資源の有効活用を行っていきます。

組合員交流

北海道より毎年生産者がやってきて「北の大地ごはん」と題した産直交流企画を開催しています。士別とはどんなところなのか、おいしい作物がどのように作られているのかを聞いた後に、実際に士別の作物を使った調理実習を行います。かぼちゃ・玉ねぎ・お米・しべつみそ…、士別はおいしいものがたくさん!かぼちゃ団子などの郷土料理も教わります。参加者からは「ますます士別農園のファンになりました」との声も多くいただきます。 また、18年度は「パルシステム産地へ行こう!」でもツアーが組まれて組合員が北海道を満喫しました。 19年度はパルシステム千葉主催の公開確認会(※)も行われました。監査品目は「エコ・玉ねぎ」。エコ・チャレンジ基準の栽培により、除草剤不使用。広大な畑を手作業で草取りをします。組合員を迎え入れ、普段の作業の様子や帳票を公開してきちんと取り組んでいることを確認しました。
※「公開確認会」は、産直産地の農畜産物の栽培・生産方法や安全性への取り組みを、組合員が直接確認するパルシステム独自の取り組みです。

士別農園の生産物・加工品

  • エコ・たまねぎ
  • エコ・かぼちゃ
  • エコ・じゃがいも
  • 士別農園 しべつみそ(パルシステム千葉独自商品カタログ掲載)
  • 北海道おぼろづき(無洗米)
  • 北海道・士別農園ゆきひかり(ぷれーんぺいじ掲載)
  • 産直かぼちゃのグラタン(原料)

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