Palnote vol-216 2026年5月3回号掲載考えよう お米の選び方
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作り手も
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食べる人も
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パルシステム千葉も
2024年の8月頃から全国的に深刻化した、お米の価格の高騰。“令和の米騒動”として世間を騒がせ、店頭からはお米がなくなり、パルシステムでも数量限定注文の取り扱いになるなど、不安定な日々が続きました。今回は「ちば緑耕舎」の杉田代表にお話をうかがい、改めてお米について知り、選び方を考えてみました。
そもそも…お米が高くなったのはなぜ?
生産者の減少と減産傾向
「米離れ」による需要と米価の下落、インフレーションによる生産コスト増など、経営難に陥り米作りを辞める農家が増加。さらには作り手の高齢化、後継者不足も拍車をかけ、米農家の戸数は20年間で約67%も減少(※)。お米の生産量も減っています。
※2000年~2020年の20年間の米農家の戸数(出典:農林水産省「農林業センサス」)
近年の激しい環境変化
ウクライナ危機による資材のさらなる高騰や外国人旅行客、海外需要の増加、南海トラフ地震情報などの影響による消費者の買い溜め、さらには2023年の猛暑に全国的な不作が重なり、供給されるお米の総量が激減。2024年夏頃から本格化した「令和の米騒動」の要因となりました。
慢性的に米農家・お米の生産量が減少しているなかで、急激なコスト増、需要増加、生産量の減少が追い打ちとなり、需要と供給のバランスが大きく崩れました。

『エコ・千葉こしひかり(無洗米)』5kg
2022年4月3回 1,788円(税込1,931円)
⇒ 2026年4月3回 4,430円(税込4,784円)
たった4年で 約2.5倍に?!
※予約登録米の価格
お米の価格はこれからどうなるの?
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「ちば緑耕舎」(千葉県)の生産者
杉田勉さんにお話をうかがいました。
「2026年は全国的に、米の作り手も生産量も増える見込みです」
――2026年からのお米はどうなるのでしょうか?
この米騒動を受けて、経営面の理由で飼料用米だけを作っていた農家も主食米栽培に戻ってくる動きがあり、生産量が増える見込みです。価格も落ち着いてくるかと思います。ただ、逆に供給過多になってしまい、安くなり過ぎてしまうのが心配ですね…。かつて急に米価が下落して、収入が1/3まで落ちたこともあって、それで米作りを辞めてしまった人も大勢いる。作り手が安心して米作りに取り組めて、食べる人も「ありがとう」って思ってくれるような、お互いに納得できる価格に落ち着いてほしいですね。
「食べる人との隔たりが広がるんじゃないか……それがとても恐ろしい」
――お米の価格高騰に対し、杉田さんはどう感じていますか?
お米の価格は農家が決めるものではなく需要と供給によるものですが、正直、今回は上がり過ぎ!高過ぎるのひと言です。「 高くて買えない」という声を耳にしますが、米農家もこんなことは望んでいません。むしろ、作る人と食べる人の隔たりが広がってしまうんじゃないかと恐怖さえ感じています。食べてもらえないと、お米という食文化を守ることはできませんから。皆さんにお米を食べ続けてもらえるよう、味や食べる人の安全・安心、環境保全にこだわった米作りを精一杯続けているんです。
パルシステム千葉が考える お米との向き合い方
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パルシステム千葉 産直・商品政策推進課
鈴木善成
「食べる人を想って米を作っている人たちがいる。それを少しでも多くの人に知ってもらいたい」
――お米の価格高騰を受け、どんなことを感じましたか?
私もひとりの「食べる人」として心配なことはありましたが、あえてポジティブなことを言うなら、日本人のお米への関心が高まったことです。生産者がどんな状況なのか、「食べる人」が考えるきっかけになったのは大きなことです。
――産直産地の生産者のために、どのようなことに取り組んでいるのでしょうか?
産直担当として「ちば緑耕舎」さんの姿を見続けていますが、生産者の情熱にはいつも驚かされます。杉田代表は就農歴50年以上のベテランですが、さらにおいしいお米作りのために日々探求し続けています。農薬や除草剤にもっと頼ればよっぽど楽になるし、生産コストも低くなるけど、それをしないのは「食べる人」の安全・安心やこの印旛郡の地域の環境を守るため。米価が下落した時代に、赤字になりながらもブレずにお米作りを続けてくださいました。多くの方にこのお米を食べてもらえるよう、生産者が取り組んでいることを紙面や交流会を通じ、組合員の皆さんに伝え続けることが私たちの役割なんだと思います。
「まちがいない」お米にこだわる
米作りのプロフェッショナル
「ちば緑耕舎」は、7戸の米農家から成る少数精鋭の米作りのプロ集団。生産者や地域環境の未来を思い、お米に付加価値を付けるため、近隣の生産者が集まって設立しました。それぞれが環境に配慮した栽培を手掛け、印旛郡の里山風景を守る米作りに取り組んでいます。

選びたいのは“安全・安心”なお米
化学合成農薬、化学肥料の削減
千葉県の慣行栽培基準に対し、化学合成農薬、化学肥料の使用を1/2以下に減らしたエコ・チャレンジ栽培や、有機栽培に積極的に取り組んでいます。「ちば緑耕舎」のエコ・チャレンジ米は、数ある米の産直産地のなかでも高い削減率を誇っています。

手間をかけた田んぼの管理
できるだけ除草剤に頼らない栽培をしている田んぼでは、生きものも植物も活発に活動。土壌にやさしい紙マルチで雑草対策をしたり、真夏の炎天下でも草取りを続けながら稲の生育を見守ります。

薬品に頼らない温湯消毒
苗の病気予防の「種もみ」消毒は、一般的には薬剤を使用して雑菌を消毒しますが、「ちば緑耕舎」では約60℃のお湯につける「温湯消毒」を採用。手間はかかりますが、安全性や周辺の土壌環境に配慮しています。

「大変なのはわかっている。でもやっぱり有機栽培米を増やしたい」
――今年、有機栽培米を増やすそうですね
そうなんです。有機栽培は田植えも除草も、他の栽培基準に比べて労力はケタ違い。家族からは、あんなに大変そうな姿を見た くないって反対されました(苦笑)。秋からやっている土づくりも大変。発酵鶏ふんを入れて稲わらをすき込んで分解させて、それを3回くらい繰り返して、栄養豊富な土になってようやくスタートライン。大変ですけど、それでも楽しみなんですよ。

「千葉こしひかり」も里山もこれからもずっと
「甘みがしっかりしていてもっちり。自分でもしみじみ、うまいなって思います」
十何年、ずっと「こしひかり」一本でやってきたんですけど、飽きませんね。やっぱりおいしい。甘みも風味もしっかりしていて、粘りやもっちり感もあって、しみじみおいしいなって思いますよ。一方で「こしひかり」は栽培がむずかしい品種。倒伏しやすいので、収量を上げようとして肥料をやりすぎると雨風に耐えられなくて倒れちゃう。ほどほどの肥料でよく育つ、ある意味エコな米なんです。環境に負荷をかけるやり方をすると、稲がブレーキをかけるのかな。サジ加減はむずかしいけど、味は格別だし、自分の性に合っているし、何より育てていて楽しいんですよ。

「里山を守るのは米の作り手なんだ」そう言われたときに世界が開けた
米作りを始めた当初は慣行栽培でした。ただ、今から20年以上前、自分の米作りに自信をもてなくなり、そんなときにふと「印旛沼の環境を考える全体会議」に参加。そこで学者の先生に「あなたが里山を守っているんですよ」と言われてハッとしました。自分のやるべきことが見えたんです。それから緑耕舎に参加し、環境保全型農業に熱中しました。米を作っているだけと思われるかもしれないけど、田んぼがあるから環境を守ることができる。里地里山の大切さを伝え続けることも、米の作り手の大きな使命です。パルシステムとの出会いも大きく、たくさんの学びがあり、どんどん感化されました。自分たちの米の価値をわかってくれる組合員たちがいて、その方々にお米を届けられるのが本当にうれしいんです。

収穫後の「ちば緑耕舎」の田んぼには、 多くの白鳥がエサを求めて飛来します。
米作りを体感し、里山の大切さを伝える組合員交流企画
「生きものとふれあう田んぼ体験」
パルシステム千葉と「ちば緑耕舎」が共同で開催する米作りの体験企画。組合員が生産者とともに年間を通して田植え、生きもの調査、草取り、稲刈り、年末の餅つきまで行い、米作りの1年を体験・学習する機会を提供しています。女性部の皆さんが作ってくれるお昼ごはんも大人気です。

お米作り体験
生きもの調査
「予約登録米」で産直米を食卓に
予約登録米とは、新米が出回る秋から1年間食べるお米を、田植え前の春から「予約」する仕組みです。たとえば、5kgのお米を予約した場合、年間13回のお届けで65kg。これは約126㎡(※)の田んぼを維持することに相当し、その分、生産者は安心して米作りに取り組むことができます。
※「令和7年産水稲の10a当たり平年収量」(農林水産省)より算出
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組合員の注文が生産者のエールに
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米余りを恐れず、米作りに取り組める
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定期的・優先的にお米が届きます
【組合員のクチコミ】
- うちは何年も予約米なので、米不足騒動のなかでも、安心して過ごせました
- 交流会で訪れた緑耕舎の新米。ツヤ、もっちり感、甘み、言うことなしです!
- 予約米なら買い忘れがなく、ストックにも便利。味もおいしくてオススメです
産直米をより楽しむための3 Step
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パルシステム千葉 産直・商品政策推進課
お米マイスター 小谷田賢
\手順が大事!/ 研ぎ方のススメ
- まずは米を水ですすぐ!
ぬかの香りを米が吸ってしまうので、最初に入れた水で研ぐのはNG。まず、水を入れたら2~3回かきまわし、10秒以内にお水を捨てましょう。 - 力は入れないでやさしく研ぐ
米同士をこすらせるようにやさしく研ぎます。指3本くらいで力を入れずに、かきまわすのがおすすめ。 - 研ぐ回数は 2~3回でOK
水が透明になってしまうのはうまみも流れ出てしまったサイン。半透明になるくらいで研ぐのをやめましょう。
\意外と簡単!/鍋炊きのススメ
はじめは強火で(8~11分)
弱火でじっくり(8~10分)
最後は強火で!(10秒~1分20秒)











