Palnote vol-196 2025年12月3回号掲載合言葉は“たまごと言えばパルだよね”
千葉の自然の恵みを存分に味わうたまご FROM 菜の花エッグ
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昨今の極端な気候変動や物価の高騰で、日本の農産・畜産業は大きなダメージを受けています。冬場の鳥インフルエンザの猛威に加え、夏場の暑さで鶏が卵を産まなくなってしまった…などのニュースを見たことがあるかもしれません。かつて「物価の優等生」と言われた卵ですが、近年は価格が高騰しています。
卵をとりまく現状について、千葉の産直産地・菜の花エッグの梅原さんにお話を伺いました。


お話を伺ったのは…
菜の花エッグ 代表取締役
梅原正一さん
『産直たまご(白玉)』の産直産地
<菜の花エッグ>
君津市、久留里地区周辺の2つの養鶏農家が共同で運営。
房総丘陵の豊かな自然のなか、名水として有名な久留里地区の地下水も活用して親鶏を飼育しています。

「菜の花エッグのたまご」とは
「父が始めた養鶏業を引き継ぎ、30年以上養鶏ひと筋です」という梅原さん。2019年の台風で鶏舎の一部が損壊するなど大きな被害を受けたのをきっかけに、新鶏舎は太陽の光と自然の風が入る造りに。気温や風通しなどをこまめに管理しながら、親鶏の健康に配慮してできるだけ自然に近い飼育環境をめざしています。
「おいしい卵って、何が決めるか。それはやっぱり、産む鶏が健康でいることかな。で、その次がエサ」と梅原さん。病気やストレスがなるべく少ない環境で、なおかつこだわりの飼料で鶏を飼育しています。「ストレスがかかると、人間でもそうだと思うけど腸内環境が悪くなって悪玉細菌が増えるんです。そうすると、ガスが発生して、そのにおいが卵に吸着してしまいます」とのこと。卵はにおいにとてもデリケート。鶏舎の環境が悪くて鶏ふんが放置されていたりすると、そのにおいが卵に付いてしまうケースもあるそう。菜の花エッグでは、日々の取り組みのなかで、そうしたことがないよう注意を払っています。

飼料にもこだわりが。「うちはトウモロコシを中心とした穀物主体。ミネラル豊富でコクが出るということで魚粉をプラスするところも多いですが、うちはエサから魚粉を抜きました。だから魚くささがなくて、甘みが増した卵になります。洋菓子メーカーさんにも好評なんですよ」
生産現場を取り巻く現状
この夏の暑さは、鶏たちにとっても過酷でした。
「鶏って、大体2年くらい卵を産むんです。2年目の鶏は慣れているせいか意外と大丈夫だったんですけど、今年初めて夏を迎えた鶏はもう夏バテですね。エサをあまり食べないから、体が大きくならないし、当然産む卵も小さめ。暑すぎて卵産んでる場合じゃない、って感じかな」
鶏舎に風を通したり水をかけたりと暑さ対策には気を配ったそうですが、それでも追いつかないほどの猛暑でした。
「ただ、暑さのせいもあるんだけど、そもそも日本全体の卵の生産量って減っているんです」と梅原さん。後継者不足や飼料・経費の高騰などにより、廃業する養鶏農家も増えているそう。供給が減っているのに、需要はさほど変わらないということで、卵の価格は上昇傾向が続いているのです。
「卵って生産調整ができないんです。安定して供給できるように毎日一定数を産んでもらっているなかで、『これからお盆・正月だから一週間卵産むの休んで』って言っても無理ですよね。長期休みの時期は本当に困りますね」。こうした状況を受け、パルシステムではマヨネーズなどの加工品への活用や、卵を使ったお料理セットを開発するなど、長期休みの余剰解消に向け試行錯誤を続けています。

「卵は、完全栄養食と呼ばれるほど栄養豊富なんです。『たまごと言えばパルだよね!』を合言葉に、ぜひ、毎日1個でも2個でもいいので家族みんなで食べてもらいたいですね」とメッセージも。
休み明けは積極的にたまごを利用して需要回復にご協力を。
\たくさん食べてほしい/産直たまご
まずは生で、そしてシンプルなゆで卵で!
やはりフレッシュなうちは卵かけごはんなど、生で食べてもらいたいですね。1週間を過ぎたらおすすめしたいのがゆで卵。産みたての卵には炭酸ガスが含まれているのですが、これが徐々に抜けて殻がむきやすくなります。それに、卵白に弾力性が出てくるので、実は新鮮な卵で作るより食感もいいんです。
手づくりたまごプリン
\とっても懐かしい味わいです/
卵のやさしい風味となめらかな口あたりにほっこり。蒸し器がなくても、鍋があればおうちで手づくりできます。
【材料】
卵・・・・・・・・・・・2個
牛乳・・・・・・・・・・1と1/4カップ
砂糖・・・・・・・・・・大さじ3

【作り方】
- 卵と牛乳は室温に戻しておく。
- 卵と砂糖を混ぜ合わせ、砂糖が溶けたら牛乳を加えて混ぜ、茶こしや細かい目のざるなどでこす。
- 小鍋に砂糖(カラメル用)と水(大さじ2)を入れて火にかける。カラメル色になったら火を止めて、水(大さじ1)を加えて耐熱カップに注ぎ、カラメルの上に2を静かに注ぐ。
- 鍋底にふきんなどを敷き、水(耐熱カップを入れて、半分がつかる量)を入れて沸騰させ、火を止める。3を入れ、ふたをして弱火で10分、火を止めて10分ほど蒸らしたら粗熱をとり、冷蔵室で冷やす。
【Point】
水が少なすぎると、火が通りにくくなるので注意。火が強すぎたり、加熱しすぎると“す”が入るので、弱火で加熱するのがポイントです。10分加熱したあとは余熱でゆっくり火を通せば、なめらかな仕上がりに♪
若芽ひじきのかに玉風
\千葉食材のコラボレーション♪/
ふんわりした卵の中に、シャキシャキ食感が楽しい
【材料】
若芽ひじき・・・・・・・40g
サラダフレーク・・・・・1/2パック
卵・・・・・・・・・・・3個
鶏ガラスープの素・・・・小さじ2/3
片栗粉・・・・・・・・・大さじ1
塩・こしょう・・・・・・少々
油・・・・・・・・・・・大さじ1/2
A{砂糖・酢:各大さじ2 しょうゆ:大さじ1と1/2}

【作り方】
- サラダフレークはほぐし、若芽ひじきは食べやすい長さに切る。
- ボウルに卵を割りほぐし、1と鶏ガラスープの素、塩・こしょうを加えて混ぜる。
- フライパンに油を熱して2を流し入れ、 ふたをして蒸し焼きにする。ふちが固まってきたら上下を返して弱火にして火を通し、器に盛る。
- 小鍋にAを入れて弱火にかける。ふつふつしてきたら水(大さじ3)で溶いた片栗粉を加えて混ぜる。 とろみが付いたら3にかける。
知ってた?!たまごのジョウシキ・ヒジョウシキ
黄身の色が濃い卵の方が栄養がある?
答えは ×
黄身の色は、食べるエサによるもので、栄養価は変わりません。パプリカなど、色素の濃いエサを食べた鶏の卵は、黄身の色が濃くなる傾向が。菜の花エッグの鶏はトウモロコシ主体のエサなので、黄身はキレイな黄色をしています。「色の濃さは、卵の個性だと思って」と梅原さん。

卵はどう保存するのがよい?
卵は温度変化を一番嫌います。パルシステムの卵は冷蔵状態で届くため、そのまま冷蔵室に直行させ、使う直前に取り出してください。冷えた卵を室温に置いたままにしておくと、結露して表面についた雑菌が殻の気孔から中に侵入しやすくなってしまいます。

白玉と赤玉の違いって?
白玉と赤玉は親鶏の種類で変わり、実は耳たぶの色で決まるのだそう。耳たぶが白い鶏からは白い卵が、赤色の鶏からは茶色(赤色)の卵が産まれ、エサや環境で変わることはありません。一般的に赤玉を産む品種の方が体が大きい傾向があり、産む卵も若干大きめなことが多いですが、栄養価などに違いはありません。

卵は1日1個しか食べちゃダメ?
「卵にはコレステロールがあるから、1日1個」が常識のように言われていたのはひと昔前。むしろ、卵を避けてたんぱく質不足になる方が不安だと梅原さんは言います。「卵はミネラル、ビタミンなどがバランスよく含まれた完全栄養食。朝ごはんに1個、お弁当に1個…という感じでたくさん食べてください!」
※医師の栄養指導を受けている方は、医師に相談してください。

卵を産み終えた鶏はどうなるの?
菜の花エッグの親鶏たちは、約2年でその役目を終えます。「大切に育てた親鶏を最後まで大切に活用したい」という生産者の想いで開発されたのが『産直鶏ガラスープ』。丸鶏のままじっくり一晩かけて炊き出したチキンエキスと野菜、最低限の食塩で味をととのえ、素材の風味をしっかり残したお役立ち調味料です。

\生産者へ声を届けよう!/
「普段は組合員の皆さんと直接は会えませんが、メッセージをいただくとつながりを実感してうれしいですね」と梅原さん。「Palnote連絡用紙」や「ひとことメール」などで、ぜひ生産者へメッセージをお寄せください。
産直たまごは《パルくる便》が便利!!
パルシステムのたまごは産直比率100%! 菜の花エッグ含む19すべての産直産地が、光と風が入る鶏舎で、飼料にもこだわって育てています。そんなこだわりのたまごの注文は「パルくる便」の登録がおすすめ!万が一注文を忘れても自動的に届けてくれるから安心です。
パルシステムの産直たまごの3つのこだわり
【1】太陽の光と自然の風が入る鶏舎
できるだけ自然に近い環境づくり。
【2】分別生産流通管理で
遺伝子組換え作物の混入を防ぐ
飼料のとうもろこしは分別管理し、収穫後農薬不使用のものに限定。
【3】冷蔵で鮮度保持
温度を一貫管理し、冷蔵で鮮度・品質を保ったままお届け。





