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2025年度 第3回 産直だより (vol.23)産直産地で農作業体験に行ってきました

パルシステム千葉産直担当です。知ったらもっと好きになる「パルシステムの産直」。今回は「農事組合法人 村悟空(そんごくう)」の生産者のところへ伺いました!

旭市の産直産地「村悟空」嶋田代表の畑へ♪

8月下旬、産直担当スタッフ4名と産直サポーター2名で、千葉県旭市の産直産地「村悟空」の代表、嶋田さんの畑で農作業を体験してきました。

作業場で挨拶をしてから畑へ向かう間にも、この夏の猛暑や雨不足についてお話を伺ったり、見たことのない種まきの道具などを見せてもらったり、生育中の農産物の様子を説明していただいたり…。歩いてわずか数分の間にたくさんのことを知ることができました。

村悟空代表 嶋田清治さんと 陽子さんご夫妻

産地には知恵と工夫がいっぱい

黒く見えているのは、何と人参の種!土に還るエコな素材でできた紐の中に、人参の種が入れ込んであります。これを畑に張って土をかぶせるだけで、適度な密度で種まきをすることができます。

あらかじめ種の数や間隔の幅などを決めて発注するのだそうです。

“推し”の産地でお手伝い!

当日は快晴で気温もぐんぐん上がっていきます。最初に向かったのは人参畑。小路を抜けて、目の前に広がる畑の広さに圧倒されました。奥にはさらに一面のしょうが畑が広がっていました。

体験を兼ね、農作業のお手伝いをさせていただきました。

お手伝いをしたのは、まだ3cmほどの小さな人参の芽(緑丸印)が並んでいる間に生えている雑草(赤丸印)の除去。まだ小さな雑草も今除去しないと1週間後には人参の芽が隠れるくらいに育ってしまい、大変になるそうです。畝間(うねま)に一人ずつ並び、取り残しがないように抜いていきます。

そこで嶋田さんから新たなミッション「見つけた虫はすべてつぶしてください」と。「益虫はいないのですか?」と聞き返すと、「今いる虫はすべて退治です」とキッパリ。

まだ柔らかく小さな人参の芽は、このように大事に守られてきたのですね。とはいえ虫が得意ではない私には想定外の大仕事になりました。

技能実習生といっしょに

私たち6人の他にいっしょに作業していたのは、嶋田さんのところへ来ている技能実習生3名とアルバイト1名です。いつもは嶋田さんのご家族と彼らで作業を進めているそうです。この広大な畑で草とりをしていると畝の先が果てしなく遠く感じられ、暑い中、毎日がんばっている皆さんへの感謝の気持ちがこみ上げてきました。

  • ピーマン畑へ移動して畝間の草とりをしました。ピーマンの苗は支柱と網で支えられ、整然と並んでいます。

  • おいしそうなピーマンがたくさん成っています。畝間に生えた雑草もきれいに刈りとり、スプリンクラーで水をまきました。

  • 休憩には嶋田さんが育てたスイカをごちそうになり、一生懸命汗をかいた体にしみわたりました。

農福連携にも取り組んでいます

お昼休憩にお借りした部屋は、パルシステムの「地域づくり基金」で建てた農福連携のための作業場です。倉庫の一角を仕切って、エアコンも完備してあるお部屋でした。

〈農福連携〉とは、農業分野での障がい者の活躍を通じて、農業経営の発展と障がい者の社会参画・生きがい創出を同時にめざす取り組みです。担い手不足の農業分野において新たな働き手を確保し、障害のある人にとっては就労や生きがいにつながります。当日は休日でしたが、普段は近所の作業所から袋詰めにやってくるそうです。

部屋の中は清潔に整理されていて、かごや計りが並んでいました。ほてった体にエアコンの効いた部屋はとてもありがたかったです。

持参したお弁当を食べているときには、陽子さんが作ってくれた「トマトのコンポート」をいただきました。村悟空女性部「たんぽぽclub」の好評メニュー♪とってもおいしかったです!おかげで、午後の作業もがんばれました!

1日のお手伝いを終えて…

作業を終えて、ほっと一息。おみやげに規格外のピーマンや熟した赤ピーマンをいただき終了となりました。

一連のお手伝いを終え、「交流の手伝いとは違った体験をさせてもらい楽しかったけど、役に立てたのか不安」「もう少しがんばれた」「もう少し生産者とゆっくり話せる時間があるとうれしい」などの意見がありました。

パルシステム千葉の“推し産直”アクション

組合員と生産者がお互いを理解し合い、顔の見える関係を作るパルシステムの産直。高齢化、異常気象など農林水産業を取り巻く課題を解決するために支える取り組みとして、「パルシステム千葉の“推し産直”アクション」がスタートしました。その取り組みの一つとして、組合員の「産地に貢献したい」という想いと、生産者の「必要なときに人手が欲しい」という課題をマッチングできる方法を模索しています。手伝うことで産地・生産者がより身近に感じられるので、多くの組合員にご参加いただける取り組みを準備しています。農業を少し体験してみたい、土に触れたいなどどんな理由でも構いません。まだまだ課題はありますが、参加して良かったと思える方法を考えていきます。

※産直だよりの感想やご意見をお待ちしております。

産直・商品政策推進課 palchiba-kikaku@pal.or.jp

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