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第21回 産直だより2024年度 第36回生産者・消費者協議会
「産直ランチサミット」県別交流会 in 柏

未来へつなぐ産直

「パルシステム生産者・消費者協議会」とは、パルシステムに農畜産物を供給する生産者・消費者・生協が対等な立場でともに協議し、活動する場です。生産者と消費者双方の努力によって産直にかかわる課題や問題を解決し、ともに環境に配慮した農業を推進し、より安全・安心でおいしい食べ物を作るために活動しています。

「県別交流会」はそんな生産者と消費者が集まり交流する場です。

2024年度は「産直ランチサミット」と題し、3月6日、ハート柏迎賓館で開催し、生産者65名(45産地)、組合員121名、役職員60名の総勢246名が参加する交流会となりました。

全国から参加した生産者とパルシステム千葉役職員

生産者の取り組み【国産飼料90%】

  • 県内鶏卵産地「アグリイノベーションズカンパニー」の加藤さんによる講演では、『コア・フード国産飼料で未来へつなぐ平飼いたまご』の生産現場の状況をお話しいただきました。国産飼料を使って自立した鶏卵生産の取り組みにおいて、大変な中にも鶏に対する大きな愛情を感じるお話でした。

  • 鶏のことを「この人は~」と話すところなど、とても大事に育てている様子が伝わってきました。加藤さんのお人柄もあり、ユーモアがありながらも心に響く講演でした。参加者からは、加藤さんの「産直たまご」を買いたい!という声が多くあがりました。

テーブルごとにトークタイム

各テーブルに生産者、組合員、パルシステム千葉職員が同席し、意見交換が始まりました。農畜産物を栽培・育成するための各産地の努力や苦労を組合員が聞くのはもちろん、組合員からの要望や応援メッセージを生産者に直接伝えることができる貴重な時間です。

  • 多くのテーブルでは近年の異常気象による、生産現場の危機的状況が話題になりました。従来通りの生産では対応できず、植える時期をずらしたり、品種を変えたりするなど、さまざまな対応をしているとのこと。また、燃料や資材の価格が上がっている中での厳しい状況のお話を聞いて、適正価格とは何かを考えるきっかけにもなりました。

  • 各産地の取り組みや対応を直接伺い、その身になって考えることで生産者の苦労に気づきました。食卓に上がる食材ひとつひとつ、現場がどんな想いで育ててくれているのか、なかなか考えることがありません。この県別交流会で多くの組合員が生産者への理解を深めたことと思います。

この日だけのスペシャル「産直ランチ」

昼食は当日参加した産地の食材を多く使った「産直ランチ」です。おしながきを見ながら、ひとつひとつの食材産地に想いをはせながら食べるランチはおいしいと大変好評でした。生産者の話を聞いた後のランチは、「食べておいしさを実感」することができました。

つながる産直

パルシステムには産地と食卓をつなぐ大切な役割があります。「作る」と「食べる」がともに支え合い、お互いの信頼を築くのは「顔の見える関係」です。みんなが笑顔で話せた県別交流会は、そんな関係を育むことができたのではないでしょうか。

  • 生産者からも、組合員からも、職員からも、「交流時間がもっとほしい」という声をアンケートでいただきました。参加された皆さんがとても良い時間を過ごされたことがうかがえました。

  • 生産者は、パルシステム千葉の組合員の野菜に対する意識の高さに驚いていました。その一方で、組合員は、直接生産者と話せる貴重な機会になったと喜んでいました。

交流会で話して、知ることで、互いが互いを思いやり「つながる産直」が築けました。会も終盤にさしかかるころ、生産者から組合員へ、組合員からは生産者に、それぞれメッセージカードをしたためました。まとめたメッセージは冊子にして、後日、交流会に参加した生産者・組合員へとお届けしました。

 

県別交流会は毎年3月に開催しています。産地の方たちと「話したい」「つながりたい」と思ったら、ぜひご参加ください。1月頃に機関紙『Palnote』やホームページなどでお知らせします。

参加した生産者の声(一部抜粋)

  • いつもありがとうございます。今後とも頑張っていきますのでよろしくお願いします。

  • 皆さんパルシステムの野菜に興味をもってくださりありがたいです。

  • 異常気象にも負けずに、安全・安心なおいしい野菜を作っていきます。手元に届いた「ねぎ」「人参」に私の名前があったら思い出してもらえるとうれしいです。

  • パルシステムの産直を未来につなげられるよう組合員、パル、生産者がともに手を取り合って頑張りましょう!!

  • これからも安全でおいしい食べ物を作っていけるよう頑張ります。

  • 産地の現状を話せてよかった。

  • 飼料価格等の高騰により、畜産商品も値上げをやむを得ない状況です。私たちが1番大事にしていることは「組合員の皆さんの生活を豊かにする」ことですが、なにとぞ、畜産生産者に対して買い支えることでご協力いただけますと幸いです。

  • 交流会に参加させていただき、本当に感謝です。今後も生産現場からの情報を発信しながらお互いを思いやれる関係を作っていきたいですね。

  • 組合員の皆さんから生産者に伝えたいことなどを「生産者カード」の裏に書いて、メッセージとして返してほしい。

  • 日本全体で生活に余裕がないと思われ、皆さん厳しいなかを生きていると思います。もう少し相手を思いやり、つながりを大事にしていきたいですね。配送員の皆さんにはいつも大変お世話になっています。組合員の皆さんからも「ありがとう」とお伝えください。

  • 組合員の皆さんの食に対する意識の高さに圧倒させられました。さらに勉強をして皆さんの想いにこたえられる野菜が作れるように頑張りたいと思います。

参加した組合員の声

  • 今日は短い間でしたが、いっしょに楽しい時間を過ごせてとても良かったです。生産者のリアルな状況、苦労していること、生産以外の東北の話などができてとてもうれしく勉強になりました。

  • 皆さんの熱いお話、熱が伝わってきました。たくさんの苦労をさらりと言ってしまう生産者の方に頭が下がります。

  • どれほど大切に育ててくださったものを私たちがいただいているのか知ることができて感謝です。これからも交流の機会をいただきたいです。

  • 口に出されない苦労もたくさんおありだと思いますが、皆さんの努力のたまものである商品をいつも楽しみに注文しています。末永くご活躍をお祈りしています。健康に気をつけてくださいませ。

  • 産直ランチサミットの場で直接やり取りができて光栄です。日々ご尽力いただきありがとうございます。

  • 一次産業の仕事に対して、抱いていたイメージが変わりました。大切に育てた作物をいただいているんだということがわかりました。こういったイベントを通して私が感じてきたことも子どもたち(自分の子ども以外にも)に伝えたいです。

  • 顔の見える食材を作ってくださる方々といっしょに話をしながら食べられたことは、すごく楽しく有意義な時間でした。私たちは生産者の苦労を知る機会がないので、今日のように話を聞かせていただけて良かったです。

  • いつもありがとうございます。子どももその先の世代まで国産品が食べられるように持続可能な産直を願っております。そのために自分ができることが何かを考えるきっかけになりました。

  • お米と野菜について、たくさんのお話を聞くことができてとても有意義な時間でした。今まで注文したことがなかった食材も購入したく思いました。ランチもおいしくいただきました。ありがとうございました。

※産直だよりの感想やご意見をお待ちしております。   

産直・商品政策推進課 palchiba-kikaku@pal.or.jp

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