2025年は国連が定めた「国際協同組合年」です。協同組合は、一人ひとりの想いを寄せ合い、協同の力で課題を解決していくための組織として世界中に広がっています。生活協同組合はその名が示すように、組合員の“くらし”をより良くするための事業と活動を行っています。  パルシステム千葉の源流は1970年代、経済発展の一方で食の安全や環境破壊に危機感をもった人々が集まったところから誕生しました。目先の価格の安さや利便性だけにとらわれず、商品を作る人と食べる人の想いをつなぎ、持続可能な生産と消費の実現をめざしてきました。 昨今の米をめぐる情勢では、日本の食料・農業政策の問題点が噴き出しています。パルシステムの産直を社会に発信し、より良い食と農につながる取り組みを提案していくことは、私たちの大きなミッションの一つです。

パルシステム千葉 理事長 髙橋 由美子

パルシステム千葉 理事長髙橋 由美子

近年の格差や分断、孤立などの社会的課題に対し、フードバンクへの食材提供や給付型奨学金、人道支援、平和企画など、組合員を中心に多くの人々の協力により活動を広げています。“たすけあい”の組織である協同組合の価値や期待が高まっている中、いろんな“わたし”を認め合い、ささえあい、誰もが尊重される社会をめざします。  地域社会の一員としてパルシステム千葉の理念「心豊かなくらしと共生の社会を創ります」の実現に向けて、これからも組合員と共に歩んでまいります。

2025年6月10日

パルシステム千葉 理事長

髙橋 由美子