パルシステム千葉は、2001年度に「パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金」を設置し、地域の課題に市民事業・活動として取り組む団体に対して、資金や広報の面で支援しています。
今回、2020年度の交付団体の一つである『NPO法人 6時の公共』の皆さまの活動について、ご紹介させていただきます。
行政で働く職員が中心となり、地方自治体の仕組みなどについて、仕事の時間外に学習会を開いていましたが、SNSなどを通じて民間の方や学生、地方議会議員の方の参加が増えてきたので、同じ目線で一緒にまちを作っていくための知識の共有の場としてNPO法人を立ち上げました。学習会などを通して「自分たちのまちは自分たちでつくる」社会の実現を目指しています。
さまざまな専門家を講師を迎え、「みんなの学習会」を月1回開催しています。2019年5月から「まちづくり学習教材開発プロジェクト」に力を入れていて、中高生を対象とした【ボードゲーム型教材】を開発し、普及活動を始めています。「議会に請願を出す」という設定で、住民との協働や民意の練り上げ方、自治体に意見やアイデアを提案する手法を模擬体験できる教材です。
このプロジェクトは、公務員、地方議会議員、民間企業経営者など様々な属性の5名のメンバーが中心となり、開発してきました。
昨年度のパルシステム千葉コミュニティ活動助成基金からの支援を頂いています。
2021年に中学校で、2022年に高校で新学習指導要領が実施され、「自立した主体として社会づくりに参画」する学びに向かうことが求められるようになります。
私たちが制作した【ボードゲーム型教材】を授業で活用してもらえるように、教育関連イベントで発表したり、先生方への個別の相談を進めています。また、市民向けワークショップでも活用して頂けるようにPRしていきます。
ゲームの開発では、県内の中学校・高校の先生やゲーム編集者の方にアドバイスをいただきながら制作しました。テストプレイは一般の方に参加を募ったり、中高生にも協力してもらいました。また大学でアクティブラーニングを研究しているチームに取材して頂きました。
教材を発表したばかりですが、すでに千葉県内で研修実施の予定も決まっています。2020年11月には、千葉県教育委員会から、教育CSRに取り組む「ちば家庭・学校・地域応援企業等」の認定もいただきました。
若者たちがアフターコロナの時代に、元気よくまちに飛び出し、自分たちが望む社会を作っていくために役立つ知識やメソッドを身に着けてもらいたいと願っています。
このボードゲームを広く学校の授業で取り入れてもらえるよう、普及活動などプロジェクトチームの活動経費を捻出するため、クラウドファンディングを開始しています。
パルシステム千葉助成金の活用
ボードゲーム型教材「僕らの基地がほしいんだ」の制作発注費用として使いました。 |
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メール:admin@pm6lp.org / ホームページ:https://pm6lp.org/
ゲーム公式サイト:https://bokukichi.pm6lp.org/