【事業名】10代後半の若者へ支援と相談活動
▼こうして助成金を活用しました!
講演会・相談会の開催費用、お米・食品・野菜等の運搬費用、広報費用等に充ててます。
パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 地域の諸課題に市民事業・活動として取り組む団体を資金や広報の面で支援するために、パルシステム千葉が2001年度から設置しています。 |
千葉県の定時制高校給食の存続運動をすすめるなかで、羞恥心などからSOSを出しにくいハイティーン世代に寄り添って窓口となることの必要性を感じ、NPO法人を設立しました。高校生を中心とした若者を対象に個別相談、修学・就労支援、食支援、高校居場所カフェの開設に取り組んでいます。
法人設立と新型コロナウイルス感染症の拡大の時期が重なったため、アルバイトが減ってしまって困窮している若者の相談が多数寄せられています。個別相談活動では、ホームページにLINE相談窓口を設置して、若者が相談しやすい工夫をしています。地域の若者支援団体と連携して就労支援を行うほか、当団体の相談員についても中核地域生活支援センター、スクールソーシャルワーカー等を講師に招いて若者支援の事例研究会を開催してスキルアップを図っています。
フードバンクや子ども食堂の方たちは、支援する食品を揃えて配布してくれています。パルシステム千葉からも「食品配布会」にレトルトカレーをはじめとした食品を提供していただくとともに、シンポジウムでは、地域における食支援事業のすすめ方について貴重なご助言をいただいています。また、食支援の現場では食品ロスの問題への関心を促し、自分たちが食べることで無駄にならずにすんでいるのだと認識してもらえるようにしています。自分たちも社会貢献をしていると自覚することで、若者一人ひとりがゆたかで創造的な社会の担い手となることをめざしています。
コロナ禍により、困窮している若者が増えています。困っていてもなかなか声をあげられないハイティーン世代に少しでも届くような活動をと考え、高校生への「お米配布会」などの食支援と並行して「高校居場所カフェ」にも力を入れています。大学生をはじめとしたボランティアの方たちに協力してもらい、県立市川工業高校で「りりいふカフェ」、県立生浜高校で「ライトカフェ」が7月にオープンし、月1回実施。県立千葉大宮高校(通信制)でも高校生対象の食品配布会と校内居場所カフェ開設に向けた準備をしています。
居場所カフェで大学生と話すことで、コミュニケーションが取れるようになったり、心の病に気づいたりする高校生もいます。家庭でも学校でもない第三番目の居場所があることで、親や担任に相談しにくいことも気軽に話せる環境が作れます。コロナ禍での制約もありますが、大切に育てていきたい活動の1つです。
このほか千葉市生涯学習センターで、新型コロナ禍の若者支援、高校居場所カフェの報告と課題をテーマに講演会、シンポジウムを開催しました。2月には千葉中央ホールを会場に、若者就労支援をテーマにシンポジウムを開催予定です。
食支援や高校居場所カフェの実施を県全体に広げていきたいのですが、学校との連携と調整が難しいのが現状です。また実施・運営において、地域の支援団体・個人、福祉行政、大学等と一層連携を深める必要があります。活動を広く知ってもらい、寄付や協力者を増やし、会員が事業に参加しやすい体制を作らなければなりません。
日常的に個別相談に応じる体制を作り、相談会を県内各地域で実施したいです。若者への食支援や高校居場所カフェの実施校を増やし、とくに居場所カフェでは通信制高校、三部制定時制高校での開設をめざします。
また、千葉県の「子どもの貧困対策推進計画」を受けて若者支援事業に参画すること、船橋市や地域の支援団体等と連携して市内の公民館等を会場に居場所カフェを開設するなど若者支援の取り組みを広げていきます。 個別相談や修学・就労支援を通じて、地域の若者支援団体、ハローワーク、福祉行政等と連携を図り、地域における若者支援のネットワークづくりに取り組んでいきたいと考えています。
困窮している若者、困っていてもなかなか声をあげられない高校生たちは、確実に増えています。若者支援の活動を千葉県全体に広げていくためには、諸団体や地域の皆さんの理解と協力が必要です。この記事をご覧になって、ハイティーン世代を支援する必要性をぜひ知っていただければと思います。
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