【事業名】あすらぼワークショップ
▼こうして助成金を活用しました!
あすらぼワークショップ(全6回)の内5回分の講師謝金および交通費として活用しています。
パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金 地域の諸課題に市民事業・活動として取り組む団体を資金や広報の面で支援するために、パルシステム千葉が2001年度から設置しています。 |
私たちは「ムーブメント教育・療法」を子育て支援や発達支援に取り入れ、成田市を中心とした地域で長年活動を続けてきました。「ムーブメント教育・療法」とは、能力差があったとしても、遊びをベースにみんなと一緒の活動の中で「個」に寄り添い、発達を促す方法のひとつです。特別支援教育をはじめ保育現場やニューリハビリテーションとして病院でも活用されており、日本では35年ほどの歴史があります。
このムーブメント教育・療法をより多くの人に知ってもらうことで、発達支援環境に変化をもたらし、子どもたちに元気を届けたいと考えました。そこで、これまで活動を共にしてきたメンバーを中心に、小学校や特別支援学校の先生・保育士・保護者の皆さまに応援していただき、『NPO法人あそび発達サポート研究所』が誕生しました。
おもにムーブメント教育・療法を中心に、幼児の運動や発達の視点など「一人ひとりの育ち」に視点が向けられることを目的とした「あすらぼワークショップ」を開催しています。今年度は基礎から丁寧に学べるように大学講師を迎えて6回計画し、12月までに3回実施しています。参加者はのべ90名ほどになりました。
参加者にはお子さん連れの方もいますが、そのお子さんたちの反応から逆に学ぶことも多いです。また、講座で学んだことを現場(保育園など)でさっそく実践してる方もいて、手応えを感じています。
ムーブメント教育・療法をより実践的にしていくために、2つの研究会を開いています。
「ワクワクらぼ」は、子どもの発達課題、遊具の使い方、テーマ等様々な切り口から追求し、ムーブメント実践プログラムを作るヒントを見つける研究会で、隔月、休日に開催しています。学校の先生や保育士さんの参加が多く、自分の現場で使うイメージを元にプログラムを組み立てていきます。
「パラらぼ」は、連携しているムーブメント実践サークル「パラシュート」の約60分のムーブメントプログラムを作成する研究会で、こちらは隔月、平日に開催しています。計画したものを実践してみて、改良を加えるなど有意義な時間を過ごしています。
その他、訪問事業(出張スタッフ研修・出張ムーブメントプログラム)や相談事業(保護者、支援者、療育者対象)も積極的に行っています。
最近、多様性に視点が向けられ、一人ひとりを大切にする保育や教育の視点や質への関心は高まっていると感じます。そのため、私たちが発信している方法は「集団を生かしながら『どの子』にも、自己肯定感が育まれる環境をつくるためにはどのような方法があるか」と既に模索をはじめている人たちに興味を持ってもらうことが期待されます。
しかし、臨床発達心理士として長年にわたり地域の発達相談や親子教室に携わってきましたが、就園前はそれぞれのケースに個別で対応できても、入園後は園の姿勢や状況により対応がまちまちになっている現状があります。
今後は限られた人材や時間を有効に使い、消極的な園に働きかけていくのか前向きにインクルーシブ保育に取り組んでいる園に積極的な支援を行っていくのか、状況を見極めながら活動の方針を定めていきたいと思っています。
関心がある人の目に留まるように、色々な方法で発信をしていきたいです。興味のある所から気軽に足を踏み入れていただき、インクルーシブな方法に関心のあるさまざまな方とつながれると嬉しいです。
NPO法人 あそび発達サポート研究所
所在地:千葉県成田市猿山793-5
TEL:080-8087-0413
メール npo.asulabo@gmail.com