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2020/12/15

パルシステム千葉は、2001年度に「パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金」を設置し、地域の課題に市民事業・活動として取り組む団体に対して、資金や広報の面で支援しています。

 

今回、2020年度の交付団体の一つである『日本語を母語としない親と子どものための進路ガイダンス実行委員会』の皆さまの活動について、ご紹介させていただきます。

団体HPはコチラ

事務局長 時原 千恵子 さん

活動紹介

●活動を始めたきっかけ

 日本人生徒の高校進学率がほぼ100%であるのに対し、日本語を母語としない子どもたち(外国籍が多いが日本国籍の場合もある)は60%前後だと言われています。彼・彼女たちが高校進学において直面する言葉の壁や情報不足を補い、高校進学の希望が叶えられるようにサポートしようと2002年に設立しました。

 

●おもな活動内容

 日本語を母語としない中学生とその保護者を対象に、高校進学についての進路ガイダンスを行い、対訳を付けたガイダンス冊子を作成して配布しています。また、ガイダンスには母語の通訳がついてサポートし、さまざまな相談も受けています。当日はスタッフやボランティアの協力に加え、各市や県の教育委員会からの参加もあり、また、過去のガイダンス参加者が高校生や大学生となり、自身の受験体験や高校・大学生活について語りに来てくれています。ガイダンスに参加する中学生にとって、貴重なロールモデルとなっています。

 今年度も市川・松戸・千葉の3会場でガイダンスを行いました。コロナ禍で例年と大きく異なる状況での開催となりましたが、当日は感染対策を万全に行い、3会場合計で150名近くの対象中学生と保護者、スタッフを含めると約300名の方々にご参加いただきました。

 また、ガイダンスに参加できない方のために、千葉大学の協力のもと「千葉県公立高校入学試験について」(日本語・中国語・英語・スペイン語の4言語による資料と音声)とガイダンス冊子(11言語対応)を、当団体のHP「房総多文化ネットワーク」にアップしました。

 

●今後の課題・活動について

 設立当初はなかなか得られなかった現場での理解も、少しずつ良い方向に変わってきていると感じます。しかし、体制の整っている神奈川県などと比べると、まだまだ遅れている状況です。今後も引き続き「外国人の特別入学者選抜」実施校の定員や合否判定の基準の明確化、高校入学後のサポート体制の拡充を教育委員会に働きかけていく予定です。

 また、情報が届いていない、対象の中学生に、いかに情報を届けるかも大きな課題です。これら諸問題の解決のためにも、自治体や学校の理解や協力が不可欠です。今後も各市や県の教育委員会との連携をより強めていきたいと思っています。

 

活動写真①
進路ガイダンスの様子

 

パルシステム千葉助成金の活用

多言語資料作成のための翻訳謝礼、当日の通訳者や報告者(OB/OGの高校生)への謝礼、ボランティアの交通費、会場使用料、通信費、資料作成費(用紙代・印刷費)に使用しています。

お問合せ先

日本語を母語としない親と子どものための進路ガイダンス実行委員会

電話:043-290-2209

メール:ayoshino@faculty.chiba-u.jp
(千葉大学国際教養学部吉野研究室)

ホームページ:https://bosonihongo.jimdofree.com/
(房総多文化ネットワーク)