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お知らせ

2021/09/22
お知らせ

【事業名】「市川の伝承民話」民話集刊行啓発事業

 

テープ起こし作業 左:湯浅会長 右:根岸さん(事務局)

 

▼こうして助成金を活用しました!

まだ公開できていない1995年以降の調査資料をテープ起こしして、『市川の伝承民話』として刊行していくための費用に活用します。

 

 

パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金
地域の諸課題に市民事業・活動として取り組む団体を資金や広報の面で支援するために、パルシステム千葉が2001年度から設置しています。

語り伝えられてきた民話を後世に残すために

市川市には万葉の昔から、多くの民話が語り伝えられてきました。1970年代には空前の民話ブームがあり、定員900名の会場が満杯になるほどだったそうです。その一方で、都市化が急速に進む中、それまで主に口伝えで伝承されてきた民話は、記録し残していかないと後世に継承していくのが難しくなりました。

 

本会は、1974年の発足当初より、地域に伝わる民話を地元の古老を中心に積極的に聞き取りし、次世代に継承していくことを目的に設立されました。当時からのメンバーを含め、30代から上は80代と幅広い年齢層の会員が活動しています。

聞き取った音声資料

 

市川の民話を語り伝える活動

私たちの活動は、大きく2つあります。まず1つは、市川に伝わる民話を語り伝える活動です。

 

市川市文化祭をはじめとする様々なイベントや、公民館等で定期的に開催する講座、幼稚園や小学校での出前語りなどをしています。とくに人気があるのは、現在も市役所近くにある森「八幡の藪(やぶ)知らず」にまつわる話や、最も古い民話「真間の手児奈(てこな)」などです。

 

参加者からは「民話と地名の関わりがわかった」「普段何気なく通り過ぎていた神社にそういう由来があるとは知らなかった」などの声もいただいています。市川市は発展した街中にも民話のゆかりの場所があちらこちらに残っており、皆さんに地元のことを知っていただくお手伝いができれば嬉しいです。

 

民話を記録し残す活動

もう1つは民話を集めて記録する活動で、市川に伝わる民話を知る方々を取材し、資料や子ども向けの本を製作しています。

 

市内には「生き字引」と言うべき年配の方がまだまだ多く健在であり、先日は99歳の男性からお話を伺うことができました。このようにして集めた大切な民話をとりまとめて、「市川の伝承民話」という資料や、子ども向けには「市川のむかし話」という本を作っています。

 

実は「市川の伝承民話」は、第8集を2004年に刊行したのですが、その後、イベントや講座等に呼ばれて民話語りをする機会が増えたため、なかなか次に取り掛かれずにいました。それが昨今のコロナ禍で語り活動が縮小した結果、膨大に蓄積していた取材資料をとりまとめる時間ができました。

イラストも会員、國分さんの手描きです。

 

現在、編集中の第9集は、10月23日に市との共催で行われる「市川の民話のつどい」でお披露目をする予定です。また、これらの書籍は市川市及び近隣の市や県の図書館で読むことができます。

 

歴史・文化・地域風土を知る手がかりが民話の中に眠っている

1990年代以降の調査資料には、まだ一般市民に未公開のものも多く、その中には市川の歴史・文化・地域風土を知る貴重な内容が埋もれています。これらを刊行物にすることにより、広く共有資源化し、市川市民だけでなく多くの千葉県民に知ってもらうことで、市川の民話の価値や魅力を啓発していきたいと思っています。

 

市川民話の会からのメッセージ

それぞれの地元に伝わる民話に注目してみてください。

都市化した市川にも、こんな民話が伝わっているのか、と驚きがいっぱいあると思います。自分の暮らしている土地の民話を、ぜひ知ってほしいです。

お問合せ先

市川民話の会

所在地:千葉県市川市大野町3-1766 湯浅方

電話:043-337-7175

ホームページ:http://www.geibun.org/minwa/index.html