パルシステム千葉は、2001年度に「パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金」を設置し、地域の課題に市民事業・活動として取り組む団体に対して、資金や広報の面で支援しています。
今回、2020年度の交付団体の一つである『うらやす第二湾岸道路予定地の活用を進める会』の皆さまの活動について、ご紹介させていただきます。
千葉と東京を結ぶ第二東京湾岸道路の建設中断に伴い、新浦安駅周辺に残された緑地帯には雑草が生い茂り、ゴミが投棄されるといった現状があります。浦安市の中心部となるこの場所の環境悪化を防ぐために、未利用地の有効活用を目指して設立しました。荒地を開墾して花壇(コミュニティ・ガーデン)にすることで、安全・衛生・景観を改善し、さらにガーデニング作業を通して地域住民のつながりの場を作っています。
コミュニティ・ガーデンでのボランティア活動を通じて、地域住民や学生・近隣に勤める人との交流を進めています。昨年は新型コロナウイルスの感染防止を考え、手袋を持ち寄ったり、活動時間を分散して密にならないようにしたりと、感染防止のために様々な工夫をしました。しかし、近隣の大学や高校が休校になり、学生ボランティアが不在となってしまったことが痛手でした。若くて元気のある学生ボランティアの力を改めて実感しました。
イベントは、予定していた集まりを「ひまわり絵画コンテスト」に切り替えました。コミュニティ・ガーデンで育てたひまわりの絵をそれぞれ都合のよい時間に来て描いてもらい、近隣にあるショッピングセンターに展示し、買い物ついでなどに多くの方に見ていただきました。美大出身の方などに評価をしてもらい、優秀な作品を表彰しました。
さらに、活動の様子を動画に収め、関心を持ってくれた方に渡して見てもらいました。子どもたちが土に触れて生き生きとしているところや、学校帰りに草刈りを手伝ってくれる高校生などを映像で紹介したことで、活動の様子を知ってもらうきっかけとなりました。
現在はパルシステム千葉の助成金が頼りですが、今後は地元の企業の助成金など、地域の協力を仰ぎながら活動を続けていきたいと思っています。また、コロナで変わってしまった生活に合わせ、例えば急増した在宅テレワーカーの皆さんのコミュニティへの取り込みといった地域コミュニティづくりも進めていきたいと考えています。
ガーデン隣の明海大学に散水栓及び協力金を提供していただいているほか、明海大学外国語学部や東京学館浦安高等部の学生がボランティアとして参加してくれています。
また、地元の学童クラブや緑化推進団体と連携しています。
コミュニティ・ガーデンが地域のコミュニケーションの場になればと思っています。時々、ガーデンに水やりをしていただいたり、ボランテイアに声をかけていただくだけでも大歓迎ですので、気軽に参加してください。
パルシステム千葉助成金の活用
花苗や種子、ガーデニング用具の購入、イベントの広報費用に充てました。 |
メール:tkyngi1970@mercury.ne.jp / ホームページ:http://tkyngi1970.jp/wangan