イベントレポート

イベントレポート

2019/07/24レポート公開

開催日:7月16日(火)
イベントレポートサポーター:岡部 佐有里さん

色々な産地と協定を結び、組合員と生産者が理解し合い、利益もリスクも分かち合う。それがパルシステムの産直です。
国内の農産物の現状や生産者の声を聴き、産直産地への理解を深めようという学習会が行われました。

はじめに、パルシステムの産直を管理している「株式会社ジーピーエス」の工藤さんより農業全体の現状や農薬についてのお話がありました。
色々な栽培を行い、安全で安心な生産を目指している農家はとても多いそうです。しかし、近年の台風や災害、農家の高齢化等の問題が生産に影響を与えていることをグラフや表を交えて説明していただきました。

パルシステム連合会産直部の那須さんからは産直産地の農薬削減の取り組みなど、パルシステムの産直がめざす「産直四原則」を基にしたお話がありました。産直協定を結ぶことで生産者と消費者がつながり、産直交流などができることがパルシステムの強みでもある、ということです。実際に産地に行くのはとても楽しいですね、というお話もありました。

次にサンドファーム旭の斉藤さんと八千代産直の坂入さんから、産地での様々な取り組みや生産者としての想いなどを聞くことができました。

斉藤さんはミニトマトを中心に栽培しています。以前は土に米ぬかを入れて害虫対策を行っていましたが、根が腐ったりして収穫がうまくいかないことがあったそうです。そこで斉藤さんが情報収集をしてたどり着いたのが「低濃度エタノールを使った土壌消毒」という方法。エタノールがエサとなり、土壌の微生物を活性化させることで病原菌や害虫の活動を抑制する、という仕組みだそうです。
また、ハウスの中の温度や湿度などの情報をスマートフォンで確認できる「スマート農業」を行っているとの事。
「今では安定した出荷ができるようになりました」というお話でした。

八千代産直の坂入さんはなすの栽培で農薬を減らすための栽培実験を行ったそうです。ほかの農作物を同時に植え、どのような虫がどう発生するかを写真やスライドで細かく教えていただきました。害虫のアブラムシの発生はあるものの、それらを餌とする昆虫やカエルも同時に生存していたために実害が少なかったそうです。
農薬以外の方法で、どのように栽培していくか、という点をお話してくださいました。
今後も農薬に頼らず、おいしい作物を安定して届けることをめざしているそうです。

今回は斉藤さんのミニトマトと坂入さんのすいかを試食しました。
ミニトマトは味が濃厚で、すいかはとても甘くておいしい!との声が続出。

これからの展望として、お2人とも共通しているのは「もっと安全・安心な作物を作ること」。レベルの高い栽培にチャレンジすることは様々な壁にぶつかることもあるそうです。でも、それを乗り越えた時にできた作物を収穫するととても達成感があるそうです。

産直の苦労や情報を知り、産地の声を直接聞くことで、野菜や果物をいただくことが楽しみになる今回の学習会でした。

▲工藤さんと那須さんのお話。農薬は家庭菜園でも使われており、簡単に購入できるのですが、濃度に関しては法律で決められているとの事。これには「ちょっとびっくり」という方が多かったです。
▲坂入さんのすいかと斉藤さんのミニトマト。 パルシステムの青果は子どもたちにも人気です。 サラダはドレッシングなしで十分おいしい!野菜の味が楽しめます。
▲農薬の種類や使い方、今後どのように農薬を減らすのかなど、熱のこもった質疑応答の様子。 食べるものを知ることはとても大切ですよね。たくさんの質問に、皆さんの関心の高さがうかがえました。
▲「このスマートフォンで色々な情報を確認できるんですよ」と斉藤さん。 「お届けした青果に付いている生産者カードに意見を書いてください!皆さんの声を聞かせてください!」とメッセージをいただきました。
▲「コア・フードにもチャレンジしたいと考えてます。なかなか難しいですが、いつか皆さんのお宅へ届くようにがんばります」と坂入さん。生産者は試行錯誤を繰り返す中で大変なことも多いそうですが、それを応援するのが組合員の役割なのですね。
▲改めてパルシステムの産直のレベルの高さ、そして生産者それぞれの意識の高さが良くわかった講習会でした。聞いて・見て・食べて納得、これが産直の重要なポイントなんですね。

イベント概要

開催日程
7月16日(火)
10:00~12:00
会場
パルひろば☆ちば
会場住所
千葉市中央区新町18-10
千葉第一生命ビルディング1F
アクセス
JR・京成「千葉」駅徒歩5分
参加費
無料
申込み〆切日
7月1日(月)17:00
お問合せ
TEL:047-420-2605
FAX:047-420-2400
メール:
palchiba-kikaku@pal.or.jp
/組織・広報部(産直)
情報掲載日:2019年5月9日

パルシステムでは生産者と組合員がともに話し合いながら農薬や化学肥料の削減に取り組み、独自の基準を設定。
持続可能な環境保全型農業を広げてきました。めざしているのは、人体や環境への影響が大きい化学合成農薬を避け、化学肥料の削減を通して健康な土づくりを進めること。

パルシステム連合会、ジーピーエスから講師をお招きして産直についてお話いただきます。
講習会を通してパルシステムの産直のこだわりや取り組みを知ってください。産直の歴史にはさまざまな物語があります。

知れば納得!パルシステムの産直がおいしい理由がわかります!

<パルシステムの栽培基準>
パルシステムの米と青果には、「コア・フード」「エコ・チャレンジ」という独自の栽培基準があります。「コア・フード」と「エコ・チャレンジ」のマークが目印です。※表示がないものも産直産地で削減目標をたて栽培されています。

 

産直は、作り手と食べ手がともに育むもの

よく、「産直とは『産地直送』のことですか?」と聞かれます。確かにパルシステムの産直は、一般的な市場を通さない取引により、信頼できる作り手と直接つながることを願って始まりました。

しかし、私たちの産直は、単なる食料調達の手段には留まりません。日々の暮らしの中で、「作る」と「食べる」がともに支え合う。そのパートナーシップを育むための運動こそ、パルシステムの「産直」です。

食を生み出すこと、選ぶことは、社会の形を変えていく力さえ持っているものだから。
私たちは産直で、心豊かな地域社会の実現をめざします。

産直4原則

  1. 生産者・産地が明らかであること
  2. 生産方法や出荷基準が明らかで生産の履歴がわかること
  3. 環境保全型・資源循環型農業を目指していること
  4. 生産者と組合員相互の交流ができること

以上の4つからなる「産直協定」を結んだ産地を「産直産地」と呼んでいます。

パルシステムの産直の特徴

パルシステムの産直は相互交流によって生産者と組合員、お互いの「顔の見える関係」を築いています。

組合員の「おいしい」の一言が生産者の励みになります。産地の課題に対して組合員が知ることによって一緒に考えることができます。

食卓に並んでいると忘れてしまいがちな「食べ物」のできるまで。土を作り、種をまき、育て上げ、出荷する一つ一つの過程を経て食卓に並びます。パルシステムの組合員は安心・安全なパルシステムの青果がどのように作られているか知ることができるのです。

自宅の食卓に並ぶまで、どのような取り組みで育てられているのか知ってください。

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◆定員:40名
◆保育あり:5名

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<開催地MAP>