2020/12/07レポート公開
産直リモート交流2回目は、北海道士別農園と中継を繋ぎました。
士別農園は「北の大地ごはん」のタイトルで、北海道から産地の方をお招きし、産地の様子を聞き、生産物を使った調理実習をして交流する、毎年好評の産直講習会を開催していました。残念ながら今年は千葉へお招きすることがかないませんでしたが、士別農園代表理事の古市さんとリモートでの交流を開催しました。
士別農園の周りはすでに雪景色!「昨晩結構降ったからなあ」とのことで、数センチの積雪がありました。気温は1℃~2℃くらい、それでも「氷点下じゃないから、暖かい方だよ」とのことでした。そんな会話の中から「今」つながっていることを改めて感じました。
最初はパルシステム千葉独自商品カタログ「Pal’s Dining(パルズダイニング)」で期間限定販売している「しべつみそ」のみそ蔵から中継です! 普段は入ることができないみそ蔵の中を案内していただきました。こんなことができるのもリモートならでは!参加者からは「みそづくりが身近に感じられた」「みそ樽がたくさん並んでいて、それをすべて手作業で仕込んでいることが良く分かった」「しべつみそは、工場というよりは、仕込み室のような部屋で昔ながらの方法で1つ1つ素材までこだわって丁寧に作られている」などの声があがり、とても興味深く見せていただきました。
その後は、士別農園で作られた動画を見ました。19年度に士別農園で行われた公開確認会の監査品目であるエコ・玉ねぎができるまでの工程が分かりやすくまとめてありました。広大な農地で作られている栽培方法に皆さん興味津々でした。参加者の中には公開確認会で監査人をされた方もいて、当時の感想などお聞きしました。
その動画を見ている間に古市さんはみそ蔵から事務所まで雪の積もる中、急いで移動してくれました。白衣を脱いで息をととのえて、講習再開です。今度は資料を使って、士別農園の理念やこだわり、生産することへの熱い想い、パル千葉との関わりなどお話ししていただきました。
エコ・チャレンジでの栽培は、「広い農地の手作業での草取りや整備など『食べる人の身になって』栽培しているために人手も必要となり、安定生産を考えるとエコ・チャレンジのための面積を広げることは現状では難しい」との話もありました。安全で安心な作物を丁寧に作ってくれていることを実感しました。参加者からは後継者についての質問がありましたが、「地区の中でも高齢化が進んでいるため新規農業者が育たない、有機栽培の大変さを引き継いでくれる若者がなかなかいないなど、今はどこの産地でも後継者のことが大きな問題になっている。」とのことでした。参加者から「買って食べて応援、今までも意識していましたが、作ってくれる人がいなくなってしまうとそれもできないんだな、と考えさせられました」という意見がありました。産地だけの問題ではなく、皆で考えていかなければならない問題だと思います。
古市さんのお話しの後は、士別農園のかぼちゃ・じゃがいも・玉ねぎを使った簡単レシピでリモート調理実習です。
メニューは「北の大地のみそ炒め」「かぼちゃサラダ」「かぼちゃ団子」の三品です。始めにデモンストレーションで手順を見てもらい、その後各自で調理をしました。少ない調理時間の中で皆さんアレンジを加えてとてもおいしそうな昼食が出来上がりました。
食べながらの交流では、順番に感想と士別農園へのメッセージを話していただきました。古市さんも一人一人に答えていただき、和やかな昼食会となりました。 参加者からは「士別の方のやさしさ、熱意が伝わりました」「農家の皆さんの安全なものを作りたい、という気持ちが伝わってきました」「広大な北海道でのお仕事大変かと思います。おいしい野菜、みそを作っていただき感謝です。ますます好きになりました」など、温かいメッセージをたくさんいただきました。
北海道からの中継、事前準備から当日までたくさんのご協力をいただいた士別農園の皆さんに感謝です! ありがとうございました!
毎年好評の「北の大地ごはん」を今年度はリモート版で開催します。
普段見ることのできない士別の今の様子やみそ蔵など理事の古市さんに中継で紹介してもらいます。パル千葉独自商品の「しべつみそ」や北の大地で育った生産物をふんだんに使った調理を提案します。一緒に作って北の大地ごはんを満喫しましょう!
❝#おうちで産地とつながろう!❞
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◆内 容:北海道の産地を中継でつなぎます。
①北海道士別農園より中継、圃場の紹介
②生産物を使い調理デモンストレーション
③各自で調理(一時中断、ご家庭で調理)
※パルシステム千葉独自カタログ「パルズダイニング」の11月2回でご案内する「しべつみそ」を使用した調理です。
◎「Zoom」(オンライン会議ツール)を使用した交流会です。
◎ご参加にはパソコン(カメラ付)、またはタブレット、スマートフォンが必要です。
◆募 集:15名程度