イベントレポート

イベントレポート

2021/03/24レポート公開

サンドファーム旭では毎年、秋に「ハウス野菜収穫と餅つき体験」を開催していましたが、今年度はオンラインでの交流となりました。

斉藤さんのミニトマトハウス

最初はミニトマトのハウスから、生産者の斉藤さんが栽培について細かく説明してくださいました。鈴なりになっているミニトマトは赤いものから青いものまで並んでいます。昨年8月の定植後、今年の7月まで収穫できるそうです。生育状況を記載する表には、1週間でどれだけ成長したのか「茎の高さ」「葉の大きさ」など多くの項目が調べられていて、生育状態を見極めながら大事の育てられていることが伺えました。

ハウスの中には受粉をする「マルハナバチ」が働いています。他にも天敵となる虫を配置することで害虫対策をして、化学農薬を使用しない工夫がされていました。実際に使用した農薬リストを見ると、そのほとんどが自然由来の花のオイルなどでした。千葉県では、年間を通じて生産供給される「周年栽培」での化学合成農薬の使用回数を48回までと定めていますが、斉藤さんのハウスでは昨年実績5回にまで抑えられていました。

このハウスだけでも3種類のミニトマトが育っていました。斉藤さんは、いろいろな食の好みに対応するために「甘味」「酸味」など食味の異なるミニトマトを栽培しているとのこと。「食べた人から【おいしい】を引き出して、食卓を笑顔にしたい」と、熱い思いをもって育てていることに感動です!

加瀬さんのきゅうりハウス

続いて案内いただいた加瀬さんは、なんと半そで!外気温は8℃ですが、ハウスの中は27℃ありました。このハウスのきゅうりは昨年10月に定植して、今年の5月まで収穫するそうです。伸びていく茎をおろしたり、下にたまった葉を落としたり、日々観察しながら育てていました。大きく育つきゅうりの葉は、密集すると温度が高くなり病気になりやすくなってしまうそうです。

大事にしているのは「土づくり」。きゅうりにとって害虫となる土中の線虫は、薬をまいてビニールをかぶせて蒸すと対処できるのですが、そうすると害をなさない微生物までいっしょに殺してしまいます。土づくりの三要素とされる「化学性(土の成分バランス)」、「物理性(固層・液層・空気層バランス)」、「生物性(土壌病害を防ぐ豊かな微生物バランス」を土壌分析して、きゅうりの生育に合った土づくりをすることで、農薬を使わなくても病気になりにくく、おいしいきゅうりを育てることができるのです。

また、細菌を使った防虫・防菌事例として、きゅうりの葉に「納豆菌」を塗る方法を紹介していただきました。曲がったきゅうりができる理由として「成長する過程でぶつかってしまうから」「縦に3本伸びているきゅうりの給水管の生育バランスが崩れて曲がってしまう」などの豆知識もありました。

サンドファーム旭の取り組み

事務所から代表の金谷さんに「サンドファーム旭」の概要や取り組みなどをお話しいただきました。

発足当時の日本の農業は農薬推奨傾向で生産性を求めている農法が主でしたが、その中で農薬を使った野菜を食べることに疑問をもって、今のような産直の取り組みを始めたそうです。サンドファーム旭の理念は「農家の自立。自ら生産した農産物を自ら販売し、安定した農業経営」「農業を楽しむ。苦しい農業からやりがいのある農業へ転換」「ものつくり、人つくり。安全な農産物と後継者の育成」の3項目です。

農薬に頼らない農法をめざし、自然由来の薬や天敵虫、粘着板の防虫ネットを使ったり、輪作を控えて病原菌密度の低下を図るなど様々な工夫がされていました。土壌消毒には太陽と水と米ぬかの力を借りていて、急激に活性増殖させた土壌微生物を太陽熱・発酵熱などで消毒しています。中継を見て、お話を聞いて、理念に沿って取り組まれていることがとても良くわかりました。

旭市は千葉県でも有数の畜産地域です。畜産農家の優良な完熟堆肥を土づくりに活用するなど、地域特性を活かした農畜連携に取り組んでいます。

パルシステム千葉の独自商品である「パルシステム千葉のこめ豚」に使用される飼料米は、サンドファーム旭と市原飼料用米生産・利用協議会で作られています。耕作放棄地の活用を考えていたサンドファーム旭と、国産の飼料で豚を育てたい北見畜産、食料自給率の向上や地産地消に取り組んでいたパルシステム千葉の3者が力を合わせて12年前に誕生した「千葉のこめ豚」は、地域循環・地産地消の代表商品となっています。

参加者の声

  • 土、肥料に心を配りミニトマト、きゅうりの生育に常に心を配り、愛情たっぷりの野菜たちを「おいしいと思ってもらえるように育てています」という姿勢に感動しました。
  • なぜにサンドファーム旭の野菜がおいしいのか、今回とても理解することができました。
  • 熱心に栽培方法を研究しているのがわかりました。努力が野菜にも伝わっているのですね。
お話の後は調理タイムです。今回は「サンドファーム旭の野菜」と「パルシステム千葉のこめ豚」を使ったレシピを3品、「千葉のこめ豚ミニトマト巻き」「レンジで巻きしゃぶトマトだれ」「きゅうりとトマトのまぜご飯」を紹介しました。トマトときゅうりで彩りも華やか、お肉のボリューム感もあり、短時間で手軽に作れると好評でした。中でも「子どもも喜びそう」「隠し味がきいてる」と絶賛されたレシピをご紹介します。
産直野菜を使ったレシピを紹介♪
子どもも喜ぶ「きゅうりとトマトの混ぜご飯」
材料
ごはん1杯、きゅうり1/2本、ミニトマト3個、ツナ缶1/2個
マヨネーズ大さじ1、みそ小さじ1/2、いりごま適宜
 作り方
1.きゅうりは薄切りにして塩一つまみで塩もみする。
   ミニトマトは8等分程度に切る。
2.きゅうりがしんなりしたら、軽く流してからしっかり水けをきる。
3.ボウルにマヨネーズ・みそ・ツナを入れてよく混ぜ合わせる。
   きゅうりとミニトマトを加え混ぜ合わせる。
   さらにご飯を入れてざっくり混ぜ合わせる。
4.お茶碗によそい、いりごまを振って完成!

 

サンドファーム旭の事務所でも代表の奥さんのひろこさんと事務局のくらしげさんがいっしょに調理してくれました。ひろこさんにトマトのおいしい食べ方を尋ねたら、水を使わずトマトの水分だけで作るカレーが味も濃くてとてもおいしいのだそうです。ぜひ作ってみたいですね!
食べている間に金谷さんが出荷風景を見せてくれました。ちょうど運送トラックが来ていて、パルシステムに運ばれるコンテナが並んでいました。出荷前に保管する冷蔵庫は4℃と18℃の2種類があり、冷やすもの・冷やしすぎないものと分けて大切にされている様子が伺えました。

参加者の声

  • 花の咲いた日など細かく観察されていることに驚き、感動しました。
  • さらっと説明されていましたが、時代的なものや技術、コストなどなど、いろんな面で努力やご苦労があっただろうことが垣間見えました。ありがとうございます。
10mにもなるミニトマトの茎に驚きの声があがると、ハウスを案内してくれた斉藤さんから回答があり、長く収穫するためのコツや陽の当たり方や温度などに気を配りながら育てていることを教えていただきました。
 

生産者からのメッセージ

斉藤さん:とにかく皆さんの食卓へ笑顔を届けたい。「おいしい」を引き出して、食べ続けていただけるミニトマトを作っていきたいと思っています。皆さんも体調などに気をつけて、これからもよろしくお願いいたします。
加瀬さん:不慣れな部分もあり説明不足な部分もあったと思います。これから説明の仕方など勉強してまいりますので今後ともよろしくお願いいたします。
金谷さん:おととしは台風での交流中止、昨年はコロナウイルス感染拡大の影響で交流中止となってしまいました。今回はオンラインでの交流がかないましたが、実参加の交流会が再開された際には皆さんの参加をお待ちしております!
サンドファーム旭の皆さんの熱い想いを聞いて、いつも届くサンドファーム旭の野菜のおいしさに納得したという声を複数の参加者からもらいました。自分が食べているものがどのように育てられているのか見ることができて、産地がとても身近に感じられたのではないでしょうか。
緊急事態宣言中の開催となり、打合せもオンライン、さらに接続テスト、当日の進行まですべて産地にお願いしての実施となりました。お忙しい中、多大なご協力をいただきましたサンドファーム旭の皆さま、ありがとうございました!

イベント概要

開催日程
2021年2月24日
会場
※この企画はオンラインイベントです。
参加費
無料
申込み〆切日
2021年2月8日(月)
17:00
お問合せ
TEL:047-420-2605 
メール:palchiba-kikaku@pal.or.jp
/組合員・コミュニティ活動推進部 産直交流課
情報掲載日:2020年12月14日

ミニトマトやきゅうりなどカタログでもおなじみの産地です♪

毎年「ハウス野菜の収穫体験」を開催していましたが、今年はリモート交流です。収穫はできませんが、ハウスの中を案内してもらいます。お話をじっくり聞いて、いつもはない調理実習があります。おいしいレシピ教えてもらいましょう!

 
 
 

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◆募 集:15名程度
◆内 容:旭市とオンラインでつながります。
①サンドファーム旭より圃場中継
②生産物を使った調理デモンストレーション
③各自で調理(一時中断、ご家庭で調理になります)

◎ご参加にはパソコン(カメラ付)、またはタブレット、スマートフォンが必要です。
◎〆切から1週間以内に当落通知を全員に郵送します。
◎中継内容は天候などの状況により変更する場合があります。
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\おうちで/#産地とつながろう

「オンラインで産直交流ってどういうことをするの?」
百聞は一見に如かず!オンラインだからこそ体験できることもたくさんあるのです。
なかなか訪れることが出来ない遠隔産地の様子を見たり、時には作業場をのぞかせていただくことも。
パルシステムの産直産地の魅力をご自宅にお届けしています。