イベントレポート

イベントレポート

2021/09/06レポート公開

食の安全学習会、第3回のテーマは「ゲノム編集」です。

ゲノム編集とは「狙った遺伝子を改変する技術」で、病気の治療などに期待されています。
ですが、それを食品に応用するとなると、どうなのでしょう?

市民バイオテクノロジー情報室代表でジャーナリストでもある天笠 啓祐(あまがさ けいすけ)さんを講師に迎え、図解やイラスト・写真を使ってとてもわかりやすく説明してもらいました。

ゲノム編集食品って何? 講師:天笠啓佑氏より

今年5月、「高GABA(ギャバ)トマト」の苗が無償配布され、大きな話題になりました。GABAというのはアミノ酸の一種で、血圧上昇を抑える効果があるとされています。GABAを高濃度で含んだこのトマトは「ゲノム編集」技術を使って開発されており、国内初の「ゲノム編集食品」として、全国の栽培モニターに配布され育てられています。

トマトの花粉は、どのくらい飛ぶと思いますか? 花粉の寿命は3~4日、風速を毎秒5メートルとしても1,000㎞を軽く超えてしまいます。いつのまにかゲノム編集食品である食物が近所で作られているかもしれないのが現実なのです。

 

植物から動物、魚へと広がるゲノム編集へ

ゲノム編集技術は動物にも応用されています。たとえば、成長を抑える遺伝子を壊すと「大きなマッチョ豚」が誕生し、逆に成長を促進する遺伝子を壊すとペット用の「小さなマイクロ豚」になります。日本では魚への応用が活発で、成長が早く肉の多いトラフグやマダイなどが開発されています。

遺伝子組換え作物が「他の生物の遺伝子」を組み入れているのに対し、ゲノム編集作物は自身の「特定の遺伝子の働きを壊すことで意図的に突然変異を誘発する」もので、従来の品種改良と変わらないとされています。本当にそうでしょうか。

 

ゲノム編集技術をめぐる課題に不安はないのでしょうか?

ゲノム編集では、標的以外の遺伝子まで壊してしまう「オフターゲット」の影響が懸念されています。また、意図せぬ遺伝子異常をもった作物や魚が自然界に広がることによる環境への影響もあるでしょう。

一方、世界のアグリビジネス市場に目を向ければ、種子の独占や特許権問題など課題山積です。まさに、遺伝子組換え作物が通ってきた道のりと同じです。

しかしながら現在、ゲノム編集技術に関する規制は不十分であり、食品にも種苗にも、表示義務もありません。私たちに何ができるか、いっしょに考え、行動していきましょう!

 参加者の声

  • ゲノム編集の表示義務が無い、ということが一番怖くて何を頼りにしたら良いのだろう、選ぶ基準もないのかと怖くなりました。
  • ゲノム編集技術を使って人間の欲を満たすために望んでいない形に動物や野菜を変えるのは怖いことだと思いました。ツノのない牛を見て私たちのしようとしていることの重大さを考えさせられました。
  • やはり、命の大切さをもっと真剣に考えた方が良いとの天笠先生の言葉は響きました。人間は神ではないので、改良は良くても意図的に操作をしてはいけないと心底思います。
  • 「生命体はバランスと調和で成り立っている」というのが印象的で、ゲノム編集をしてバランスを崩すとマッチョ豚やマイクロ豚などが誕生するのは衝撃的でした。
  • 貴重な勉強会ありがとうございました。植物や動物を人間の好き勝手に、人間の都合の良いように変えてしまう事がすごく怖いと思いました。皆で安全な食品を訴えていきたいです。パルシステムに期待します。

消費者が選べるしくみを! ~パルシステムの考え方~

ゲノム編集食品に対して、パルシステムは原則として反対の姿勢です。どんなに科学が進歩しても不安は残るもの。食の安全・安心を判断し選ぶのは組合員です。組合員の気持ちに寄り添い、組合員の選ぶ権利を守るために、すべての食品に表示を求めていくことが基本的な考えです。

昨年は「ゲノム編集食品・作物の規制と表示」を求める署名を集め提出しました(他団体と合わせ44万7,725筆)。提出先は、厚生労働、農林水産、環境各省と消費者庁です。

今後もパルシステムはゲノム編集食品に「NO!」といいます。選択できるよう表示をしてほしい声を届け続けましょう。変えられるところからでもいい。粘り強く取り組んでいきましょう!

パルシステム連合会 辻 正一 常務執行役員より

食べたものが体をつくります。食卓に並ぶ食品のこと一緒に考えてみませんか?
パルシステム千葉では、引き続き様々な食の安全に関する学習会を開催していきます。

 

たくさんの質問に、一つずつ丁寧に答えていただきました。

イベント概要

開催日程
2021年7月6日
10:00 〜 11:30(予定)
会場
自宅でオンライン参加、または
船橋本部で視聴(定員10名)
参加費
無料
(産直小麦のカステラをプレゼント)
申込み〆切日
6月21日( 月)17:00
お問合せ
TEL:047-420-2605 
メール:palchiba-kikaku@pal.or.jp
/産直交流課
情報掲載日:2021年5月24日

船橋会場での視聴 中止のお知らせ

いつもパルシステムをご利用いただき誠にありがとうございます。

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、千葉県に適用されている、「まん延防止等重点措置」が7月11日まで再延長されました。

組合員の皆さんの健康・安全面を第一に考慮し、また感染拡大防止の観点から、7月6日(火)開催予定の「「Zoomで学ぼう!わたしのたべもの」~食の安全学習会<ゲノム編集>~」につきまして、船橋会場での視聴を中止し、オンラインのみでの開催といたします。

視聴を予定していた皆さんには大変申し訳ございませんが、オンラインでのご参加をご検討くださいますようお願いいたします。

ご不明な点がございましたら産直交流課までご連絡ください。

今後ともパルシステム千葉をどうぞよろしくお願いいたします。

 

ゲノム編集とは、特定の遺伝子を狙って切断し、その部分に変異を起こす技術です。偶然に頼らず、狙った遺伝子を改変できるのが特徴です。この技術を用いることで、品種改良が効率的に行えるようになると言われています。

ゲノム編集にはいくつかの種類があります。食品への応用で研究が進んでいるのは「その1(SDN-1)」の技術です。これは自然界でも起こりうる突然変異と区別がつきません。そのため、現在の科学技術ではゲノム編集技術を利用した作物かどうかを検査などで判別するのは困難、とされています。

今後はこの技術を応用した食品(ゲノム編集食品)が流通すると言われています。それがどのようなものなのか、消費者である私たちのくらしにどのように関わってくるのか?基礎となる知識を学びましょう。

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◆募 集:50名程度
◆内 容:ゲノム編集技術の基礎知識を学ぶ
◆講 師:天笠啓祐氏
    (市民バイオテクノロジー情報室代表、ジャーナリスト)
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オンライン環境のない方のために、会場にパルシステム千葉船橋本部を追加!

会場と講師をオンラインでつなぎます。会場からも視聴できるようにしました!

   ※今後の状況を考慮し、中止となる可能性もあります。

 

お試し!パルシステム商品!

参加して期日までにアンケートを提出した方に、パルシステム商品をプレゼント!指定の商品をご注文いただき、商品分のご利用代金を相殺する形になります。

※アンケートの提出を確認できない方は相殺されませんので、ご注意ください。必ず受領メールをご確認ください。

商品名 産直小麦のカステラ

※注文の詳細は当選案内でお知らせします。

 

◎「Zoom」(オンライン会議ツール)を使用した学習会です。

◎ご参加にはパソコン(カメラ付)、またはタブレット、スマートフォンが必要です。
◎〆切から1週間以内に、当日使用する資料を全員に郵送します。

 

オンライン接続テスト

Zoomが初めての方やご不安な方には、基本操作と接続の確認テストを実施します。ご希望の方は産直交流課まで「メール」でご連絡ください。

産直交流課 palchiba-kikaku@pal.or.jp