イベントレポート

イベントレポート

2021/11/29レポート公開

「食」を通してさまざまな問題を取り上げる学習会。2021年度第3回は種子法・種苗法の法律について、それが私たちのくらしにどのように関わってくるのか、うかがいました。

講師は「たねと食とひと@フォーラム」の代表吉森弘子さんと、事務局長の西分千秋さんです。

「たねと食とひと@フォーラム」は、「たね」という観点から、食と農、社会における課題への理解を深めていく活動を続けている団体です。

種子法と種苗法の違い

「種」という文字が付いているため、似たように見える2つの法律ですが、その目的は大きく違います。2018年に廃止となった「種子法」は、戦後食糧難の時代に「食料を確保」するためのものでした。主要農作物である米・麦・大豆を国が管理し、都道府県が安定的な生産と普及促進の役割を担っていたのです。

一方、2020年に成立した「種苗法」は、新たに開発された品種の「知的財産権を守る」ことを目的としているもので、種だけではなく「苗」やすべての植物が対象になります。

それぞれの課題

「種子法」は廃止となりましたが、47都道府県のうち46道府県では、依然として奨励品種の種子生産が継続されています。主要農産物の優良な種子を安定生産するためにどうするのか、今後の重要課題となりそうです。

一方の「種苗法」は生産物の流出抑制策にもなり、登録品種を守るために必要となる法律です。その反面、ゲノム編集技術を使った「収量が多い」「栄養成分量が増える」といった作物が認知をされないまま、増殖する可能性もあります。すでにゲノム編集技術を応用した、血圧抑制効果をもつとされる「GABA(ギャバ)成分」が多く含まれるトマトが流通を始めています。

知ることは初まりの一歩

今回の趣旨は、それが良いか悪いかを判断することではありません。法律の背景や内容を知ることで、これからのことを考えていくきっかけになればと思います。専門的な話もありましたが、タネを巡る法改正が私たちの生活に大きく関わってくることがわかりました。無関心にならずに、私たち消費者も継続的に注視していくことが大切です。

講師:吉森弘子さん

生産者の関心も高く

生産者:飯田さん

今回の学習会では組合員のほか、千葉県内の産直産地から生産者の方々が参加しました。佐原農産物供給センターの飯田さんからの質問で「私たちの生産物が種苗法登録品種となった場合、販売価格を上げなければならないのか、それを消費者の方は受け入れてくれるのか不安になる」という発言がありました。私たちの食卓に大いに関わる問題なのだと、改めて実感しました。

参加者の声

  • 生産者と消費者が力を合わせて農業を守り、それを支える消費者がしっかり注視していくことが大切だとわかりました。
  • 種についての実情を全く知らなかったので、なるほどと思うことばかりでした。農家の方の声もじかに聞けてよかったです。
  • 前回の学習会と合わせてとても興味深い内容でした。
  • 何気なく口にする食べ物について想いを馳せるきっかけになったと思います。

食の安全学習会「Zoomで学ぼう!わたしのたべもの」は今後、環境編、添加物編へと継続して開催されます。「食」と「くらし」を改めて考える機会として、より多くの皆さんのご参加をお待ちしています。

 

組合員だけではなく県内産直産地の生産者も多数参加しました。くらしに結びつく重要な問題であることがわかります。

イベント概要

開催日程
2021年10月19日
10:30 〜 12:15
会場
※このイベントはオンライン企画です。
参加費
無料
申込み〆切日
10月11日(月)17:00
お問合せ
TEL:047-420-2605
メール:
palchiba-kikaku@pal.or.jp
組合員・コミュニティ活動推進部
産直交流課
情報掲載日:2021年11月29日

5回目となる食の安全学習会は【タネ】がテーマです。

作物として、穀物として、昔から私たちの生活に身近にあった「種」ですが、その種についての法律があるのをご存知でしょうか。

米・麦・大豆を対象とした種子法が2018年に廃止され、すべての農産物の種や苗に関する種苗法が昨年改定されました。種子法は「役割を終えた」とされ、種苗法は新たに開発された品種の知的財産権を守ることを目的としています。

今まで、各地でいろいろな自慢の品種を生み出そうと競い合ってきましたが、産地の特産物が産地外や海外で生産されています。そのような事態の抑止のため、自家増殖は許諾制に変更されました。

ではこれにより、生産者、私たちの生活、環境にはどのような変化があるのでしょうか。

種子法・種苗法の成り立ちやそれによって考えられる食卓への影響を講師にわかりやすくお話しいただきます。

 

講 師:吉森 弘子 氏/西分 千秋 氏(たねと食とひと@フォーラム)

募 集:50 組程度

  • 「Zoom」(オンライン会議ツール)を使用した交流会です。
  • ご参加にはパソコン(カメラ付)、またはタブレット、スマートフォンが必要です。
  • 〆切から1週間以内に当落通知を全員に郵送します。

【オンライン接続テスト】

  • 開催当日には個々の接続対応は難しいため、事前に接続確認をお願いします。
  • Zoomが初めての方やご不安な方には、基本操作と接続の確認テストを実施します。
    ご希望の方は先産直交流課まで「メール」でご連絡ください。
    産直交流課 palchiba-kikaku@pal.or.jp