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2016/04/14

「盲ろう者には情報が必要ですし、盲ろう者自身も情報の必要性に気づくことが大事です。」

 

 

団体のご紹介

●活動を始めたきっかけと主な活動

私は生まれた時から耳が不自由で、成人した頃には病気により視覚も弱まってきました。

2012年に、忘れられないとても残念な出来事が起こりました。白杖を持って一人で歩いていたところ、男性とすれ違いざまに、かすめる程度の接触をしてしまいました。私の障がいを理解してもらえず、その男性は一方的に怒り、拳を振るい、脅すような態度でした。駆けつけた警備員が男性と話しをしてくれ、ほっとして状況をメモで伝えようとしたところ、気がついた時には二人ともどこかへ行ってしまいました。とうとうコミュニケーションを取ることができず、悔しくて怒りを覚えました。このことがきっかけで、「自分にもできることがあるのではないか」と思い、友の会に参加し、積極的に役員として活躍するようになりました。

 

盲ろう者の交流会では、日帰り旅行やボーリングなどのレクリレーションや学習会などを楽しんでいます。私も担当の一人として参加していますが、自分の意見によって皆が楽しんでくれるので、やりがいがあります。

 

コミュニケーション勉強会やサークルでは、指点字や指文字、手話、触手話の勉強会を行っています。私が会議に参加することで、手話通訳者でも触手話を勉強する方が増えてきて嬉しいです。

 

また、一般の方向けの疑似体験プログラムや、触手話を使ったコミュニケーション体験プログラムもあります。機会があったらぜひ体験してみてください。

 

●苦労した点

コミュニケーションの取り方は、一人ひとり違います。会議などでは、進行が速いと通訳が追いつかなくなる時があります。一旦待ってもらい、内容を通訳しますが、遅れを取らないように触手話での読み取りの技術を磨き、今では一般の会議などでも通訳者からすばやく読み取れるようになりました。

 

●活動の今後について

様々な理由で社会に参加できない方たちに伝えたいことがたくさんあります。身の回りに困っている盲ろう者の方がいたら知らせてください。通訳介助者の派遣もしているので、市町村を通じて情報を知らせていきたいです。

 

 

 

DATA

2004年4月、千葉県からの委託にて、社会福祉法人愛光が、通訳・介助員養成研修会を開始。同年11月、任意団体千葉盲ろう者友の会設立。2009年7月NPO法人設立。
千葉県在住の盲ろう者の自立と社会参加を目指して、交流会や勉強会を行っています。

 

千葉県千葉市中央区神明町204-12

千葉聴覚障害者センター内

 

 

●「2015年度パルシステム千葉NPO助成基金」助成団体

 

左から田中幾子さん(事務局)、お話を伺った村山真啓さん(役員)、通訳介助者のお二人
左から田中幾子さん(事務局)、お話を伺った村山真啓さん(役員)、通訳介助者のお二人
▲触手話 相手の手話を目で読み取ることができない場合、手話の形を手で触り読み取ります。他にも「指文字」や「指点字」などコミュニケーションの取り方は多様です。
▲触手話 相手の手話を目で読み取ることができない場合、手話の形を手で触り読み取ります。他にも「指文字」や「指点字」などコミュニケーションの取り方は多様です。