ケア・アクシス「つれづれ日記」

2015/01/16

いつも本を片手に勉強熱心なAさん。週二回、担当のホームヘルパーが部屋の掃除とお昼ごはんを作りにきます。奥さまに先立たれてからは、大きなお宅で一人暮らしです。なんでもご自分でなされますが、苦手な家事はヘル パーがお手伝いしています。

Aさんは、とにかくこのヘルパーと相性が良く、訪問中はヘルパーを「先生」と呼んでニコニコ。お顔の筋肉が緩んで嬉しそうです。仕事が終わり、「Aさん、帰りますね」と声をかけた途端にしょんぼり、無言になってしまいます。実はAさん、はじめは伺っても「僕はこれから銀行に行かなくては」と用事を作って出かけてしまい、ヘルパーをキャンセルすることもありました。

しかし、ヘルパーの訪問がAさんの日常になってきたある日、「これからも人生楽しく過ごしたいんだ。」との意向を受け、デイサービスおすすめしました。その初日のこと。ヘルパーがデイサービスへの朝の送り出しのケアに伺うと、「先生に恥をかかせちゃいけないから」と ビシッとスーツ姿にネクタイ着用でお待ちになられていました。ヘルパーにとっては、涙が出るほどうれしいエピソードでした。
(訪問介護ステーションエルのだ 林久恵)

介護アドバイス

要介護の認定を受けた父

要介護の認定を受けた父ですが、ごろごろ横になっているばかりで、身体を動かすことをすすめても一向にやろうとしません。このままでは寝たきりになってしまいそうで心配です。

 

~アドバイス~

老化に伴う気力や体力の衰えは、若いうちにはなかなか想像しにくいものです。目的のない運動や訓練に気持ちが向かない、また、うまく身体を動かせなくて嫌になるなどの背景があるのかもしれません。
デイサービスなど、待っていてくれる仲間がいる場所ができることで、次第に気持ちが解け、活動的になると体も自然に動くことが多いように思います。人の輪が苦手な方には、訪問リハビリのサービスもあります。いずれも、馴染みの人間関係をつくることが、運動に意欲を持ち始めるきっかけになることも多いようです。

(みのりの里デイサービス 佐藤知子)